世界初の4Kパネル搭載ノートPC「dynabook T954」を東芝が発売した。「4Kダイナブック」の別称を持つこのプレミアムノートPCは、「東芝が持つ映像技術を惜しみなく投入したフラッグシップマシン」と位置づけられるものだ。
なぜ、東芝は4Kダイナブックを投入したのか。その背景には、東芝の自信と意地が見え隠れする。
画像や映像を現実に近づけた世界初の4Kノート
「4Kダイナブック」の冠を引っ提げて登場した「dynabook T954」は、その名の通り、15.6型の4K液晶ディスプレイを採用した世界初の4KノートPCだ。
東芝 パーソナル&クライアントソリューション社 国内営業統括部 国内マーケティング担当参事の立河明広氏は、「東芝REGZAの映像技術を惜しみなく投入したのがdynabook T954。目を奪うほどの美しさで画像や映像を、さらに一歩、現実の世界に近づけた」と切り出す。
なぜ東芝は、4KノートPCをいち早く市場投入したのだろうか。それは、ひとことで言えば、東芝の画像へのこだわりが他社以上に強いということに尽きる。
東芝 パーソナル&クライアントソリューション社国内営業統括部 国内マーケティング部プロダクトマーケティング担当主務の根岸伸一氏は、「東芝のPC部門には、最高の映像と音質を最新技術で実現するプレミアム機種を出していきたいという気持ちが常にある。特に4Kは全社で力を入れている領域。dynabook T954は、4Kを身近に感じてもらえるPC」と位置づける。
東芝 パーソナル&クライアントソリューション社パーソナルソリューション事業部PS第二部参事の竹之内宏樹氏も、「4Kはテレビ分野で先行している。東芝ではテレビとPCが同じライフスタイル事業グループ内にあり、PCも負けてはいられない」と冗談交じりに語りながら、「東芝ノートPCの最上位機種として、いち早く4KノートPCを投入することにこだわった」と異口同音に語る。