iOS 8では、こうした作業をスマートにしてくれそうだ。

新たに搭載されたアプリ連携機能は、共有メニューやアクションメニューから別のアプリの機能を呼び出すことができるようになる。現在はTwitterやFacebookへの投稿機能があったが、ここに様々なアプリの機能が追加されることを意味する。

WWDCの基調講演のデモでは、画像共有のサービスPinterestの共有機能が披露された。Safariのウェブページで表示している画像をPinterestに投稿する際に、Safariの画面からPinterestの共有を選ぶと、専用の画面がポップアップし、ウェブページ内の画像を選んでPinterestに投稿し、再び元のページに戻る、というデモだった。

共有メニューには、あらかじめ用意されていたメール、メッセージ、Facebook、Twitterに加えて、Pinterestが追加されていることがわかる

デモではPinterestへの共有に加えて、Safariで表示した日本語のページをBingで英語に翻訳するというアクションも披露していた。このほかに例えば、写真のライブラリから1枚の写真を選んで、Pinterestに投稿したり、サードパーティの写真編集アプリでその写真を開いて加工し、カメラロールに保存するといったこともできる。

iPhoneにアプリが入っていることが重要になる

これまでiPhoneでは、アプリを起動してその機能を利用するという使い方が当たり前だった。今後もこの使い方は当然残っていくが、iOS 8に対応したアプリでは、アプリを開くだけでなく、他のアプリから機能を利用したり、ウィジェットとして活用するという新しい使い方の道が開けた。

これまでAndroidで実現していたアプリ間連携を行う機能が、iOS 8でも採用された。共有メニューから他のアプリを呼び出したり、キーボードを拡張したりすることができるようになった。パソコンで例えるなら、マウスの右クリックをした時に表示されるコンテクストメニューから、他のアプリの機能の一部分を活用するという感覚だ