Rain Design mStandで、視線の角度を水平化する

筆者はカリフォルニア州バークレーに住んでいて、サンフランシスコやシリコンバレーのテクノロジー企業や大学などを訪問するチャンスが豊富にあります。彼らのオフィスでは、快適に仕事が続けられるようにする工夫が随所に見られます。

最近ではおなじみになってきた、ルームランナーにデスクが装着されているTREADMILL DESKは、運動不足を解消しながら仕事をしたり、「歩きながら考える」人にもぴったりです。ルームランナーがなくても、デスクの高さを変えられる仕組みが内蔵されていて、椅子に座って仕事をするだけでなく、立った状態で仕事ができるタイプのデスクの普及率も高いように思います。

そんな中で、非常に多く見かけたのがノートパソコンスタンドです。デスクに直接ノートパソコンを置くのではなく、スタンドで高さを上げて、ディスプレイを椅子に座った際の視線の正面に持ってくる工夫をしていました。

Rain Design mStandを導入した後のデスク。正面から見ると、MacBook Proが宙に浮いているようにも見える。本体は机の一番奥に設置し、手元のスペースを広く有効活用することが可能になり、ディスプレイを見る視線は水平に近くなった

いくつかの製品もありますが、MacBook AirやMacBook Proの金属と色味や加工の雰囲気を揃えて作られているのが、Rain DesignのmStand。この製品は、MacBook Proを含むMacBookシリーズのディスプレイをおよそ20cmほどの高さまで上げてくれます。そして机に垂直にディスプレイを開けば、ちょうど目の前にディスプレイが広がる、という構図。

これによって、下をのぞき込むようなスタイルで使わずに済みます。おかげで、ディスプレイと目との距離は一定に保たれ、だんだん前屈みの猫背になることもなく、ビシッと姿勢を固定して仕事ができるようになりました。