もちろん、3GやLTE回線でも「iTunes Match」のストリーミングを使って楽曲を聴くことはできるのだが、モバイルデータ通信をすると通信量を消費するので注意が必要だ。
LTEを利用している場合、各キャリアには月ごとに7GB程度の最大通信量が設定されており、これを超えてしまうと通信速度に制限がかかってしまう。一曲あたりの通信量はそれほどでなくても、ずっと聴いていると気づかないうちにオーバーしてしまう危険性がある。
これを防ぐためには「設定」の「iTunes&App Store」から「モバイルデータ通信」をオフにしてやる必要がある。これで「iTunes Match」はWi-Fi利用時だけになるので安心だ。……もっと、外出先で「iTunes Match」が使えないのは残念なので、そこはWi-Fiをうまく活用していこう。個人的には推奨できないが、LTEで気にせず「iTunes Match」を使いたいなら「モバイルデータ通信」はオンで構わない。
なお、冒頭で述べた通り、「iTunes Match」でマッチした楽曲に関してはダウンロード時に256kbpsの高音質なファイルをダウンロードすることが可能だ。ただし、当たり前だが256kbsp以上の音質で楽曲を取り込んでいる場合、逆に音質がダウンすることになる。音質にこだわる人はこの点には注意したい。
通信量の制限のことを考えてモバイルデータ通信に制限をかけるとやや使い勝手が落ちるが、それでも全端末で音楽ファイルを共有できるのは非常に便利であることは間違いない。筆者の場合、ストレージ容量少なめの初代MacBook Airを使っているので、外で仕事をする際の良いお供になってくれそうだ。