ソニーは4月15日、4K対応液晶テレビ「BRAVIA(ブラビア)」の新商品体験会を報道関係者向けに都内で開催した。同日発表した3シリーズ8機種の開発の背景および特徴を説明するとともに、体験会の会場では画質・音質・デザイン・操作性の各面で前機種との比較を行い、新モデルの優位性をアピールした。
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ソニー、49V型から85V型まで幅広いラインナップを揃える4K対応「ブラビア」(2014年4月15日)
体験会の前の記者説明会でソニーマーケティングの本多健二統括部長は、「2013年度の薄型テレビ国内市場は金額ベースでは下げ止まったと見ている。その中で46V型以上の金額構成比は4割に達したが、その背景には、2005年から2007年に薄型テレビを購入したアーリーアダプター層の大型モデルへの買い替えが増えていることがある」と市場を分析。その上で「年間を通して見ると46V型以上のうち4Kモデルは17~18%だが、直近の2~3月では25%を超える勢いを見せており、4Kが大型市場をけん引していることが分かる」と4Kテレビ市場が活発化していることを説明した。
【左】ソニーマーケティング プロダクツマーケティンググループ・ホームエンターテインメントプロダクツマーケティング部の本多健二統括部長 【右】4Kの金額構成比が急激に上昇、国内薄型テレビ市場の回復をけん引している |
ソニーによると、メーカー各社から4Kモデルが出揃った2013年8月当時は購入者の約7割が40代以上だったが、2014年1月の調査では20代以下が19%に拡大している。本多統括部長は「当初は趣味性の強い40代以上男性の購入が多かったが、ここにきて30代以下が伸びているのは、4Kが特別なものではなく付加価値モデルの一つとして定着してきたことを示している。2014年度は4Kテレビの普及期になる」とコメント。
2013年度の国内4K市場でソニーは約70%の金額シェアを獲得しており、今年度もトップの地位を守るべく、4Kモデルのラインアップ拡大を図ったという。新製品は、画質を極めたハイエンドモデルのX9500Bシリーズ、音にこだわったX9200Bシリーズ、サイズバリエーションで幅広いユーザーに4Kを訴求するX8500Bシリーズの、3シリーズ8機種となる。