ソニーは4月14日、ディフューザー搭載でテレビの前にすっきり設置できるサウンドバータイプ「HT-CT370」や、テレビ下に設置するボードタイプ「HT-XT1」、5.1chタイプ「HT-IV300」および「BDV-N1B」の全4機種のホームシアターシステムを発売した。いずれも発売は5月31日で、価格はオープンとなっている。推定市場価格はHT-CT370が37,000円前後、HT-XT1が32,000円前後、HT-IV300が32,000円前後、BDV-N1Bが57,000円前後(いずれも税別)。

大型テレビの需要の高まりに伴って年々需要の伸びているホームシアターシステムのラインアップを拡充。リビングルームの環境に合わせて、日頃のテレビ番組や映画視聴、ゲーム、サッカーの観戦、スマートフォンの音楽再生など、様々なコンテンツを高品質なオーディオで楽しめる。

なお、4機種共通でNFCのワンタッチリスニング機能に対応。スマートフォンなどの対応モバイル端末をかざすことで、Bluetooth機器の登録を意識することなく、ワイヤレスで簡単に音楽再生が可能だ。

「HT-CT370」

サウンドバータイプのHT-CT370は、前方のスピーカーだけで仮想的にサラウンドを再現するS-Force PROフロンドサラウンド技術に加え、本体前面に搭載したディフューザーの効果により、部屋中に高音質なサラウンドを広げ、包み込まれるような臨場感が堪能できるシステム。テレビの前面下部に設置できる高さ5cmのスリムなデザインを採用し、高音質と設置性を両立している。サウンドバーは付属のスタンドを使って本体の角度を二段階に調整できるほか、壁掛けにも対応。豊かな重低音域の再生に欠かせないサブウーファーは、本体とワイヤレス接続(2.4GHz)も可能で、縦置きにも横置きにも対応するので、部屋のどこにでも設置できるのが特徴だ。

「HT-XT1」(右は「ブラビア」を上に載せたところ)

ボードタイプのHT-XT1は、テレビの下に台座のように設置するシステムだ。スピーカー正面の左右にメインユニットを配置。底面には2基のサブウーファーをワンボックスで内蔵し、約170Wの実用最大出力を備えて重低音も楽しめる。天面には傷がつきにくい強化ガラスを採用しており、インテリアとしての高級感も演出する。このほか、リモコンの「ボイス」ボタンを押すことで、声やセリフの聞き取りやすさを三段階で調節可能だ。

「HT-IV300」

「BDV-N1B」

5.1chタイプのHT-IV300は、広い音域をカバーする5つのメインスピーカーに、大口径65mmのユニットを採用して豊かなサラウンドを実現したモデル。六角柱の特徴的なフォルムを採用しており、ユニットを上向きや正面、下向きなど、室内の環境に合わせて自由度の高い設置性を備える。フック部を利用して、壁掛けすることも可能だ。サッカーモードを搭載し、サッカースタジアム環境での音の響きの測定を基に、場内のさまざまな場所から聞こえてくる観客の声やボールを蹴る音などまで調整して、スタジアムの広々とした音の広がりを演出。さらにゲームモードも備える。

ゲームモードは、HT-CT370とHT-XT1、HT-IV300の3機種に搭載されている機能で、ソニー・コンピュータエンタテインメントのサウンドデザイナーの意見を元に調整されたモードだ。多くのゲーム作品で採用されている5.1ch音声を、より臨場感豊かに再現できる。

なお、HT-CT370とHT-XT1の2機種は、 HDMIバージョン2.0に準拠の4K/60pに対応。4K対応テレビと組み合わせて利用するのに適した仕様になっている。

BDV-N1BはHT-IV300と同じ5.1chタイプのモデルで、2013年に発売されたホワイト色の「BDV-N1WL」のカラーバリエーションモデル。2.4GHzのワイヤレス接続に対応し、部屋の反対に設置したリアスピーカーとワイヤレスで接続でき、部屋を横切る配線の心配がないのが特徴だ。

HT-CT370の総合出力は270W。実用最大出力(非同時駆動、JEITA)はフロントが85W+85W、サブウーファーが100W。出力はHDMI×1、入力はHDMI×3、光デジタル×1、アナログ音声×1。

HT-XT1の総合出力は170W。実用最大出力(非同時駆動、JEITA)はフロントが35W+35W、サブウーファーが100W。出力はHDMI×1、入力はHDMI×3、光デジタル×1、アナログ音声×1。

HT-IV300の総合出力は800W。実用最大出力(非同時駆動、JEITA)はフロントが100W+100W、センターが200W、サラウンドが100W+100W、サブウーファーが200W。出力はHDMI×1、入力はHDMI×2、光デジタル×1、同軸デジタル×1、アナログ音声×1。

BDV-N1Bの総合出力は800W。実用最大出力(非同時駆動、JEITA)はフロントが155W+155W、センターが155W、サラウンドが90W+90W、サブウーファーが155W。出力はHDMI×1、入力はHDMI×2、光デジタル×1、アナログ音声×1。

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