新プランにおけるデータ利用料金が「格安」に思えるワケは、1GBあたりの利用料金を考えてみると明らかになる。例えば「Xiパケ・ホーダイ ライト」の1GBあたりの利用料金は以下の通り。

4,700(円)÷3(GB)=1,567(円)

同じことを新旧すべてのプランに当てはめてみると、以下の通りになる。1GBあたりの利用料金だけ見るならば、現行の「Xiパケ・ホーダイ ライト」は異様に高かったことが分かるだろう。

  • 月額4,700円「Xiパケ・ホーダイ ライト(3GB)」 1,567円(1GBあたり)

  • 月額5,700円「Xiパケ・ホーダイ フラット(7GB)」 814円(1GBあたり)

  • 月額9,500円「シェアパック10(10GB)」 950円(1GBあたり)

  • 月額12,500円「シェアパック15(15GB)」 833円(1GBあたり)

  • 月額16,000円「シェアパック20(20GB)」 800円(1GBあたり)

  • 月額22,500円「シェアパック30(30GB)」 750円(1GBあたり)

例えば、25歳を超える夫婦が2人とも「Xiパケ・ホーダイ フラット(7GB)」を利用していた場合。2人合計で月額11,400円(5700円+5700円)で収まっていたものが、「シェアパック15(15GB)」では月額13,000円(12,500円+500円)となってしまう(容量が1GB増え、パケットをシェアできるというメリットはあるが)。このように、単位あたりの利用料金を考えてみるとデータ利用で得する人、損する人の区別がはっきりしそうだ。

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別稿と本稿の2回にわたり、ドコモの新料金プランでは「誰が得して誰が損するのか」を考えてみた。音声通話に関しては"電話をよくかける人"が得になるという結果。年々減り続ける音声ARPUを上げたい、という企業の狙いが透けて見える。

データ通信に関しては、単位あたりの料金を考えれば旧プランの「Xiパケ・ホーダイ フラット(7GB)」はコストパフォーマンスが良かったと言える。個人ユースでは7GBのコースが撤廃され5GBが上限となったことで、不満に思うヘビーユーザーもいることだろう。

(執筆:大石はるか)

(記事提供: AndroWire編集部)