米Appleは4月3日 (現地時間)、開発者カンファレンス「Worldwide Developers Conference (WWDC) 2014」を6月2日-6日に米サンフランシスコのMoscone Westで開催すると発表した。

iOSとOS X、iCloudの次期版を開発者に披露する場になっているWWDC。Apple製品のエコシステム拡大と共にWWDC参加を希望する開発者が増加し、参加チケット入手が年々難しくなっている。昨年のWWDC 2013はわずか71秒で売り切れており、瞬く間に終了する"早い者勝ち"のチケット販売方法に不満の声を挙げる開発者が多かった。そのため、今年は抽選方式を採用した。

チケット抽選に登録できるのは、Appleの開発者向けプログラム (iOS Developer Program、iOS Developer Enterprise Program、Mac Developer Program)のメンバー。太平洋夏時間の4月7日午前10時 (日本時間:4月8日午前2時)までにWWDCのWebサイトで申し込む。ランダム抽選で当選者が選ばれ、結果は4月7日の午後5時 (日本時間:4月8日午前9時)までにメールで届く。チケット価格は1599USドルだ。

開催発表のプレスリリースの中でAppleは「iOSとOS Xの未来に触れる場になる」としており、今年もWWDCでプラットフォーム・アップグレードについて同社が語ると期待されている。公開されているカンファレンス概要によると、「デザイン」「アプリケーションフレームワーク」「サービス」「ロケーション&モーション」「グラフィックス・ゲーム」「メディア」「Core OS」「ツール」などのトラックで、100以上の技術セッションが行われ、ハンズオンラボも100を超える。また、優秀なiOSアプリおよびOS Xアプリを讃えるApple Design Awardの表彰式も行われる。

今年のスケジュールは明らかにされていないが、WWDCは基調講演で幕を開けるのが恒例だ。開発者向けの内容になるものの、新製品の発表も行われる。昨年のWWDCでAppleは、第4世代 Core プロセッサ"Haswell"を搭載したMacBook Airを発表、Mac Pro (2013年12月発売)のプレビューを披露した。