端末デザインと、プラス1の付加価値で選ぶ

筆者が驚いたのは、決して最新ではないAndroidデバイスであっても、十分iPhone 5sの代替として役割を果たしてくれるパフォーマンスと不便のなさを体験したことだった。簡単に言えば「これで良いじゃないか」という感触をつかむことができた。それだけ、端末そのものの基礎的な性能が高まっていることを示しており、Androidそのもののパフォーマンスを出しやすくなっていることの表れだろう。

その上で、iPhone、Androidの差異以上に、我々ユーザーがスマートフォンにどんな体験を求めるか、で端末を選ぶべきだと考えている。

例えば筆者はiPhone 5sについて非常に気に入っているが、その大きなポイントは、シンプルで使いやすく、非常に満足のいく画質が得られるカメラと、金属のボディの2点だ。

画素数こそ800万画素で、数字の上では最新のAndroidスマートフォンの半分ほどだが、センサー、レンズ、そして画像処理にこだわりが見られ、マイクロ一眼のカメラをあまり持ち歩かなくなるほどだ。特にAppleが公開した「1.24.14」のビデオとそのメイキングを見てから、動画機能をどのように使おうか、楽しんでいるところだ。

例えば、4Kのビデオを撮りたければ、最新のGALAXY S5を選ぶことができるし、大画面やバッテリー性能や防水防塵、おサイフケータイなどの機能を優先するなら、国内メーカーのスマートフォンが最適だろう。

もちろん、OSがiOSなのかAndroidなのか、メーカーがどこか、ということはブランドにもなっている。しかしスマートフォンの成熟と、モバイルアプリの発達は、スマートフォンそのもののデザインや個性に目を向けて製品選びをしても問題ないほどに進んでいる。