AndroidにできてiPhoneにできないこと

iPhoneにはできないことで、特に途上国で大きな影響力がある差別化要因が価格。日本では2年契約を前提に0円でiPhoneが手に入るためイマイチ実感がない。米国の主要キャリアでも同様で、2年契約を前提にiPhone 5sで199ドルから手に入れられる。

しかし、SIMフリーを前提とするT-Mobileや、その他の国で、16GBモデルのiPhone 5sは649ドル、日本でApple Storeから購入できるSIMフリーモデルも71,800円(原稿執筆時点)と非常に高額だ。

この価格を通信の契約を前提に安く購入しているが、例えばプリペイドが中心だったり、2年契約が一般的ではない国では、71,800円を負担しなければならない。

Androidのスマートフォンは、価格という選択肢についても広がっている。SamsungやHTCのデバイスは、iPhoneよりも少し安い価格が付けられている。一方で、中国製のスマートフォンなどには、50ドル以下の値札が付けられており、もたらされる体験は違うが「スマートフォン」を利用できる点は大きな事実と言えるだろう。

そして、廉価版の端末にも変化が出てきている。

筆者は、Androidデバイスとして、Motorola MobilityのMoto Gを購入した。Moto Gの基本的なスペックは、1.2GHzクアッドコアプロセッサSnapdragon 400と1GBのメモリを搭載し、4.5インチ高精細ディスプレイを搭載。背面はラバー加工で丸みを帯び、厚み11.6mm、143gの握りやすいスマートフォンだ。

Moto Gは軽くて握りやすい