米国内では初となる、iTunesの音楽イベント「iTunes Festival」が現地11日よりスタートした。オープニングナイトのヘッドライナーを務めたのはColdplay。本稿ではそのイベント初日の模様をお届けする。

なお、今回のレポートは、時折PC/IT系の媒体らしからぬ情緒的な表現(音楽専門誌的な表現)が顕われるが、ご了承、ご寛恕頂きたい。

iTunes Festivalは、例年ロンドンのライブハウスThe Roundhouseで9月中毎晩開催され、07年より、Lady GaGa、Oasis、Katy Perry、Elton John、Paul McCartneyなどなど、400組を超えるミュージシャンが出演している音楽イベントだ。今回は、世界最大規模の音楽/映画/ITのコンベンション「SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)」の開催期間中に行われ、Austin City Limitsの本拠地であるMoody TheatreのACL Liveが会場となっている。

「SXSW」についても簡単に触れておこう。87年に、テキサス州オースティンで音楽フェスティバルとしてスタート、94年に映画祭が併設され、98年にはインタラクティブフェスティバルも同時開催されるようになった。07年のインタラクティブフェスティバルでは、TwitterがWebアワードの大賞を受賞。Twitterはこの受賞を機に人口に膾炙することとなり、世界中で大ブレイクした。日本からも多くの音楽、映画制作者、PC/IT関係者が出演や出展を行っている。

今年の会期は3月の7日から16日まで(現地時間)。iTunes Festivalは、11日から15日までの5日間で開催される。

iTunes Festivalでのライブは高画質でストリーミング生中継され、iPhone/ iPod touch/ iPadのiTunes Festivalアプリで楽しめるほか、Mac/Windows PCのiTunes Store、さらにApple TVでも楽しむことが出来る。ライブ映像は即日アーカイブとしても公開され、生中継の後でも視聴が可能となっている。これらのコンテンツはすべて「無料」となっているのも大きな特徴だ。さらに、ライブの音源は後日限定ライブEPとして配信されることになっている。