Vine (ヴァイン)」と呼ばれるサービスをご存知だろうか。米Twitter社による無料動画共有サービスのことで、グローバルのユーザー数は2013年8月の時点で4000万人を突破し、日本でも中高生の間で流行り始めているという。

Vineではスマホのアプリで撮影した動画をユーザー同士で共有したり、TwitterやFacebookに投稿して共有したりといったことが可能だ。動画の長さは最長6秒で、投稿した動画はループ再生される仕組み。動画は複数カットに分けて撮影でき、被写体や撮影方法を工夫することでストップモーション風の作成することもできる。撮影した動画を編集する「Time Travel」や最大10の撮影プロジェクトを保存できる「Sessions」といった機能も備える。

Vineの利用イメージ

同アプリは2013年1月にiOS向けアプリの提供が開始され、その後、Android、Windows Phoneにも対応。2014年1月にはWeb版の提供も開始した。

10代に人気の理由とは?

YouTubeやニコニコ動画など先行する動画配信サービスが複数存在する中で、いまVineが注目されている理由はどこにあるのだろうか? それは、Twitterが文字数を140文字に制限しているのと同様、Vineでも6秒という秒数制限が魅力になっているようだ。既に一般人ながら、面白過ぎる日本人女子高生として世界的な話題を集めるユーザーも存在している。

リビジェンが全国の10代~30代の一般男女を対象に500サンプルを集めた調査では、Vineの認知状況は10代が22.5%、20代が6.5%、30代が4.2%という結果で、やはり10代での認知率が飛び抜けて高い。「どのような点が楽しい・面白いと感じるか」については、6秒でお腹をいためるくらい笑える(13歳・中学生・男性)、6秒だけなのに動画でストーリーみたいなのが観られて楽しいところ(16歳・高校生・女性)、海外と繋がりが多いところ(18歳・高校生・女性)、短くてすぐに楽しめる動画が多い(22歳・大校生・女性)、短時間の動画のため手軽に見られる(24歳・専門学生・女性)など、学生を中心にポジティブな回答が多く見られたとのことだ。

NTTドコモが学割向けコンテストでも活用

Vineには一般人だけでなく有名人も登場している。特に最近話題を集めているのは、ざわちんのVineで、6秒間の動画の中でONE DIRECTIONのものまねメイクを披露している。これはVineの人気に注目したドコモのキャンペーンのひとつである。ドコモでは、「ムービー1本で、人生は変わる?! 1dコンテスト」を開催しており、これは歌唱、ダンス、なりきり(口パク、ものまね等)に部門を分け、投稿された動画・画像よりグランプリを選出する。エントリー受付はすでに始まっており、募集期間は4月10日まで(各部門により応募締切は異なる)。詳細は同社Webサイトを参照してほしい。

ドコモが開始する、1dコンテスト。コンテスト名は、ドコモの学割CMキャラクターで10代に人気のグループ、ONE DIRECTIONの愛称である1Dに由来している

ものまね部門ではざわちん、うた部門では住岡梨奈さん、ダンス部門では蛯名健一さんといったメンバーが審査委員長を務める。各部門でグランプリを獲得したユーザーは、審査委員長との共演、コラボができる権利などが得られるという。あこがれの人と共演やコラボをするチャンスとあり、ファンにとっては大きな魅力に映るはずだ。

なお同キャンペーンでは、Vineの公式アカウント「ドコモの学割 公式Vine」を用意しており、こちらで審査委員長の6秒動画を公開している。記事掲載時点ではざわちんのVine動画を閲覧できる。随時、住岡さん、蛯名さんのVine動画がアップされるという。興味のある人はチェックしてみるとよいだろう。

(執筆:大石はるか)