ロボットベンチャーのテムザックは2月14日、医療ロボットなどの研究・開発を目的とする研究開発子会社、株式会社テムザック技術研究所(代表取締役社長:檜山康明)を鳥取県米子市に設立したと発表した。

テムザックは、すでに鳥取大学医学部附属病院(鳥取大病院)と自動推進式内視鏡の共同開発を行っており、同大学との医療ロボットの共同研究・開発を中心とした活動を本格化するため、鳥取県の支援を受け、今回の新会社設立に至った形だ。テムザック技術研究所では、今後も鳥取大病院を中心にして、医療ロボット・生活支援ロボットの共同研究・開発を行っていくとしている。

今後、テムザック本体は「ロボット事業(商品展開・事業戦略)」を主業務とし、「量産製造」は2011年に台湾に設立したテムザックフォルモサで、「医療ロボットなどの先端研究開発」は今回設立されたテムザック技術研究所で、分業体制でロボット産業の創出を行っていくとしている(画像1)。

またテムザック技術研究所では、歩行支援ロボットの開発について、鳥取大病院に加え、台湾の工業技術研究院(ITRI)とも共同研究を行う予定だ(画像2)。3月に研究・開発ロボットの報道発表を予定しているとした。

画像1(左):研究・開発体制。画像2(右):ITRIで開発された歩行支援ロボット(下肢用パワーアシストシステム)