ニコンは2月7日、デジタルカメラ「COOLPIX P600」「COOLPIX P340」を発表した。いずれも発売は2月27日で、価格はオープンとなっている。推定市場価格はP600が55,000円前後、P340が45,000円前後。

最大焦点距離1,440mm相当の60倍ズーム機「COOLPIX P600」

「COOLPIX P600」

COOLPIX P600は、光学60倍の超望遠ズームレンズを搭載するモデル。望遠端の焦点距離は1,440mm(35mmフィルム換算時)で、遠くの被写体を大きく捉えられる。超望遠ズーム機の利用シーンに多い月の撮影や野鳥撮影に便利なモードとして、「月」モードと「鳥」モードが新たに採用された。手持ち撮影が難しいこれらの撮影時、シーンモードを選ぶだけで自動で絞りやシャッター速度が最適な状態に設定される。

レンズは一眼レフカメラ用の「NIKKOR」レンズでも用いられているスーパーED(特殊低分散)レンズを、「COOLPIX」シリーズとして初めて採用。色収差を効果的に補正する。望遠撮影時に発生しやすい手ブレ対策としては、レンズシフト式の手ブレ補正を搭載。シャッタースピード3.5段分の補正効果を備える。

そのほか、Wi-Fi(無線LAN)接続機能や、マニュアルフォーカス時に合焦部分を液晶モニターやEVF上で強調表示するピーキング機能、カメラを向けるだけで被写体をカメラが予測して自動でピントを合わせる「ターゲットファインドAF」などを搭載。Wi-Fi接続機能では、撮影した画像をスマートフォンやタブレット端末に転送したり、スマートフォンなどからリモート操作を行ったりすることができる。

主な仕様は、撮像素子が有効1,605万画素の1/2.3型CMOSセンサーで、レンズが焦点距離24~1,440mm(35mmフィルム換算時)の光学60倍ズーム、開放F値がF3.3~F6.5、対応感度がISO100~ISO6400(拡張設定でISO12800を利用可能)となっている。

背面のモニターは3型・約92万ドットの液晶方式(バリアングル)。利用可能な記録メディアはSD/SDHC/SDXCメモリーカードと内蔵メモリ(約56MB)。動画の記録画素数は最大1,920×1,080ドット(フルHD)/60i。バッテリーはリチウムイオン充電池で、CIPA準拠の撮影可能枚数は約330枚だ。サイズは約W125×D106.5×H85mm、重量はバッテリーとSDカードを含む状態で約565gとなっている。

開放F1.8レンズと1/1.7型CMOS搭載の「COOLPIX P340」

「COOLPIX P340」

COOLPIX P340は開放F1.8(広角側)の大口径レンズを搭載する高級コンパクトモデル。光を効率よく取り入れられ、1/1.7型と大きめの撮像素子と相まって、解像感ある描写や背景をボカした撮影が可能となっている。光学系は高屈折率レンズと非球面レンズを採用することで、鏡筒のスリム化やボディのコンパクト化を実現。

上級志向の高級コンパクトユーザーニーズを踏まえ、プログラムオート[P]、シャッター優先オート[S]、絞り優先オート[A]、マニュアル露出[M]と4つの露出モードを搭載。鏡筒周囲にはズームや露出設定などを行える「コントロールリング」を配し、マニュアル撮影時の利便性を向上させている。

そのほか、P600と同様にスマートフォンやタブレット端末との連携が可能なWi-Fi接続機能、ピーキング機能、ターゲットファインドAFなどを搭載。

主な仕様は、撮像素子が有効1,219万画素の1/1.7型CMOSセンサー(裏面照射型)で、レンズが焦点距離24~120mm(35mmフィルム換算時)の光学5倍ズーム、開放F値がF1.8~F5.6、対応感度がISO80~ISO6400(拡張設定でISO12800を利用可能)となっている。手ブレ対策としてはレンズシフト式の手ブレ補正を搭載。

背面のモニターは3型・約92万ドットの液晶方式。利用可能な記録メディアはSD/SDHC/SDXCメモリーカードと内蔵メモリ(約56MB)。動画の記録画素数は最大1,920×1,080ドット(フルHD)/60i。バッテリーはリチウムイオン充電池で、CIPA準拠の撮影可能枚数は約220枚だ。サイズは約W103×D32×H58.3mm、重量はバッテリーとSDカードを含む状態で約194gとなっている。

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