Venue 11 Proは法人向けのニーズを中心に

Venue 11 Pro

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Venue 11 Proは、10.8型のディスプレイを搭載したモデルで、発売は11月19日。同社では「3in1タブレット」と位置づけ、「Ultrabookの処理性能、デスクトップPC級のパフォーマンス、タブレットの携帯性を併せ持つ」(金マネージャー)としている。

CPUはBay Trail世代のAtom Z3770、Haswell世代のCore i3-4020Y、Core i5-4210Y、Core i5-43000Yの4種類、メモリは4GBもしくは8GB、SSDは128GBもしくは256GBから選択可能。サブ端末としてタブレットを導入したいというニーズから、PCをタブレットに置き換えるというニーズまで、幅広く対応できる選択肢を用意することで、法人向け市場における競争優位性を高めていきたい考えだ。

Venue 11 Proの特徴と仕様

また、Venue 8 Proと同様にオプションで3G(HSPA+)対応のSIMスロットを装備できるほか、バッテリが交換可能となっていることも大きな特徴。ホットスワップには対応しないが、「バッテリの買い増しが可能であることをIT管理者に訴求したい」(金マネージャー)という。

直販価格はAtom Z3770、2GBメモリ、64GB SSDの構成で59,980円。Core i5-4210Y、4GBメモリ、128GB SSDの構成で89,980円。サイズと重量はW298×D177×H10.2mm/772g(Atom搭載モデル)で、バッテリ駆動時間は約10時間。標準でNFCに対応する。

Venue 11 Proはバッテリの交換が可能

デル クライアント製品・ソリューションマーケティング本部 金秦英マネージャー

オプションのスリムキーボード(9,980円)に装着

同じくモバイルキーボード(14,980円)に装着

オプションのドッキングステーション(9,980円)

Windows 8/8.1で可能なことを全て盛り込む

さて、Venue 8 ProとVenue 11 Proは、米Dellが10月2日(現地時間)に先行発表していた製品だ。米Dellでは、この2機種と同時にAndroid OSを搭載したVenue 7とVenue 8を発表していたが、今回、日本市場には投入されなかった。その件について秋島部長は、本稿冒頭のようにAndroidタブレットの国内投入を否定し、Windows 8.1タブレットこそデルならではの価値を提供できるとした。

Dell Venue Proシリーズの強み

「デルならではの価値」を具体的に列挙したのが上のスライドだ。キーボードやスタイラスといったWindows 8.1タブレットとして当たり前のオプションを押さえつつ、SIMフリー対応、バッテリの交換が可能、幅広いCPUに対応(予算に直結する)、vProテクノロジーへの対応など、「Windows 8/8.1でできることを全部盛り込む」(秋島部長)ことで差別化を図っていくという。

Venue Proシリーズのオプション一覧