Google Chrome runs web pages and applications with lightning speed.

Googleは11月6日(米国時間)、Octaneベンチマークスィートの最新版となる「Octane 2.0」を公開した。OctaneはJavaScriptエンジンの性能を測定するためのベンチマークソフトウェア集。「Octane 2.0」にはasm.jsなどを考慮したベンチマークが新しく追加されている。ChromeのV8 JavaScriptエンジンの評価結果が高くなり、SafariやFirefoxの計測結果は低くなる傾向がある。

現在の主要ブラウザは1つまたは複数のJITエンジンを搭載したJavaScriptエンジンを搭載している。JITエンジンを使う場合、最初にコード変換を実施するための時間が必要になる。この時間はユーザに対して遅延感を与えることになる。また、JavaScriptエンジンはガベージコレクタを搭載しており、定期的または定められたイベントにしたがってガベージコレクタを実行する。ガベージコレクタが実行されている間の遅延もユーザにとっては遅延感として認識される。「Octane 2.0」はこの遅延感に関してもベンチマークの対象としている。

今回「Octane 2.0」に新しく追加されたベンチマークはMicrosoftおよびMozillaから提供されたもので、どちらも複雑で高負荷型のJavaScriptアプリケーションに近い動作をすると説明がある。これ以外では既存のベンチマークに存在していたいくつかの問題が解消されている。

Safari 7:Octane 2.0実行例

Firefox 25.0:Octane 2.0実行例

Chrome 31:Octane 2.0実行例

Opera 19 Developer:Octane 2.0実行例

Opera 18 Next:Octane 2.0実行例

Opera 17 Stable:Octane 2.0実行例