米Googleは10月29日(現地時間)、米サンフランシスコでGoogle+に関するメディア向けイベントを開催し、Google+の写真・動画の新機能や、Android用のHandoutsアプリの新版などを披露した。

Google+の写真・動画の強化ポイントは「保存、整理、編集、共有を容易にする」(Vic Gundotra氏)だ。例えば、間もなくリリースされるiOS用のGoogle+では、フルサイズ写真の保存とバックグラウンド同期が可能になる。またGoogle+内の写真を1000個を超えるオブジェクト(例:夕日、雪)をキーワードにして検索できるようになる。

「夕日」(左)や「雪」(右)など、オブジェクトをキーワードにGoogle+内の写真を検索

モバイルアプリの写真フィルターにSnapseed HDR Scapeが加わる。これは1枚の写真からでもHDR(ハイダイナミックレンジ合成)と同じような黒つぶれや白とびを抑える効果を作り出すフィルターだ。

Snapseed HDR Scapeを使って明暗差を抑制

Google+のおまかせビジュアル (Auto Awesome)に「アクション」「消しゴム」「ムービー」が加わる。アクションは、走っている人や踊っている人など連続して動いている人物の写真があれば、それらを結合して、一連の動きを1枚に収めたアクションショットを作成する。消しゴムは、同じ場所で撮影した3枚以上の写真から動きのあるものを削除して1枚の写真にまとめる。例えば、建造物の前で記念撮影した写真から、周囲の通行人や車を消してくれる。ムービーはユーザー選択した動画や写真から、それらを組み合わせたショートムービーを自動作成する。選択はAndroidのフォトアプリから行う。

「アクション」が複数の写真から、スケートボードで滑走する動きをまとめた1枚の写真を作成

写真・動画の新機能は今週中に提供開始となる予定。おまかせビジュアルのムービーは、対応環境がAndroid 4.3以上となっている。

新しいAndroid用のHangoutsアプリは、数日中にリリースされる予定だ。現在地のマップを送信するロケーション共有、SMS (ショートメッセージサービス)の送受信、GIFアニメーションのインライン再生などをサポートする。また動画チャット機能が強化され、フルスクリーン表示やライティングの自動調節によって、チャットしている人の表情がよりクリアに表示される。

Android用Hangoutsのロケーション共有

SMS機能をサポート