日本ヒューレット・パッカードは18日、2013年秋冬モデルとなるノートPC、デスクトップPC、液晶ディスプレイを発表した。ノートPCでは世界初のモーションコントロールデバイス搭載機や3,200×1,800ドット液晶モデル、デスクトップPCではフラッグシップ機の強化がトピックだ。

ノートPCの見どころは…

日本ヒューレット・パッカードのノートPCは、エントリーの「HP」、スタンダードの「Pavilion」、ハイエンド/エンターテインメントの「ENVY」という3シリーズに大別される。今回は全シリーズで新モデルを投入するが、デザイン、新テクノロジー、製品強化というテーマを掲げた。

また、ノートPC市場全体としてタッチパネル搭載機が増えており、2013年秋冬モデルのトレンドには、Windows 8.1とタッチディスプレイ、そして「プラスα」を盛り込もうとしている。具体的には、新しいインプットデバイスや、より高解像度な液晶ディスプレイなどだ。すべての新モデルがこうした要素を備えているわけではないが、スペック的にも順当に進化したといえるだろう。

HP ENVY17 Leap Motion Special Edition / HP ENVY 17-j100

新しい入力デバイス「Leap Motion」(リープモーション)を搭載した、17.3型フルHDノートPC。Leap Motionを内蔵するのは、ノートPCとしては世界初となる(日本ヒューレット・パッカード調べ)。トップカバーとパームレストにアルミを用い、さらにトップカバーにシルキー・ラバーコーティングを施すことで、持ちやすさに配慮した。Beats Audioクアッドスピーカー+サブウーファーを装備。同社の直販サイト「HP Directplus」専用モデルとなり、11月中旬から発売する。BTOに対応し、最小構成価格は139,860円。OSはWindows 8.1 64bit版。

また、Leap Motionを持たない「HP ENVY 17-j100」もラインナップ。こちらも同社の直販サイト「HP Directplus」専用モデルとなり、11月中旬から発売。BTOに対応し、最小構成価格は94,710円。

HP ENVY14 TouchSmart Sleekbook

ホームモバイルを1つのテーマとしたタッチ対応14型ノートPC。3,200×1,800ドット(QHD+)解像度の液晶ディスプレイが大きな特徴だ。上記のHP ENVY17シリーズと同様、トップカバーとパームレストにアルミを採用し、高級感を醸し出す。トップカバーにはラバーコーティングを施している。

本機は量販店モデルとなり、10月下旬から発売する。価格はオープンで、店頭予想価格は140,000円前後。OSはWindows 8.1 64bit版。

「HP Pavilion 15-e100」シリーズ

スタンダードなシリーズとなる量販店モデルの15.6型ノートPC。ラインナップにはスタンダードモデルとパフォーマンスモデル(上位機種)があり、11月上旬から順次発売する。価格はオープン。店頭予想価格はスタンダードモデルが90,000円前後、パフォーマンスモデルが110,000円前後。

本体カラーとして、シルバー/ブラック、フライヤーレッド、パールホワイトの3色を用意する。OSはWindows 8.1 64bit版。

「HP 2000-2d00 Notebook PC」シリーズ

エントリーシリーズ「HP」の15.6型ノートPC。量販店モデルとなり、10月18日より順次発売する。価格はオープンで、店頭予想価格はエントリーモデルが60,000円前後、スタンダードモデルが75,000円前後。OSはWindows 8 64bit版。

スタンダードモデル「HP 2000-2d07TU」は2013年夏モデルからの継続で、エントリーモデルの「HP 2000-2d55TU」ではCPUが強化されている。

Ivy Bridge-E搭載のフラッグシップデスクトップ「HP ENVY Phoenix 810」

東京都・昭島市にある同社の工場で生産されるデスクトップPC。ゲーミング用途も視野に入れる。従来モデルから本体デザインが変わり、直線を多用したシャープで力強いデザインとなった。LEDイルミネーション付きの水冷CPUクーラーを採用している。CPUに、IntelのIvy Bridge-E(開発コードネーム)を搭載したのも大きな特徴だ。

量販店モデルと直販モデルを用意し、後者はBTOに対応。10月31日から順次発売し、価格は149,940円より。OSはWindows 8.1 64bit版、またはWindows 8.1 Pro 64bit版。

ミニタワー型デスクトップPC「HP ENVY 700-260jp/CT」

CPUに第4世代Intel Coreプロセッサを搭載するミニタワー型デスクトップPC。BTOに対応し、同社の直販サイト「HP Directplus」で10月31日より発売する。最小構成価格は89,800円。

従来モデルと比較して、OSがWindows 8.1となり、BTOオプションのグラフィックスカードにNVIDIA GeForce GTX 760が加わった。また、デスクトップPCながら、IEEE801.11acおよびIEEE802.11a/b/g/n対応無線LAN+Bluetoothという通信機能を追加できる。

「HP Pavilion 500」シリーズ

エントリークラスのデスクトップPCで、通販サイト「HP Directplus」専用モデルと、量販店で販売される3モデルの合計4モデルを用意。HP Directplus専用モデルの「HP Pavilion 500-140jp/CT」は10月25日より発売する。BTOに対応し、最小構成価格は49,980円。

量販店モデルと店頭予想価格は、上位機種から順に、「HP Pavilion 500-170jp」が110,000円前後、「HP Pavilion 500-150jp」が90,000円前後、「HP Pavilion 500-130jp」が75,000円前後。OSはWindows 8 64bit版。