PC業界を長らく牽引しているのが、インテルとマイクロソフトを掛け合わせた造語の「ウインテル」。その片輪の日本マイクロソフトはCEATECに出展していないが、インテルのブースで多数の最新PC(Windows 8.1RTM搭載)が展示されていた。加えて「7つのテーマ+2in1/Tablet PC」で新しい使い方、活用の提案も行っていた。

もちろん、インテルが力を入れているUltrabookと2in1 PCの紹介も。初日には、インテルの上席副社長兼PCクライアント事業本部長のカーク・スカウゲン氏が「モバイル・コンピューティングの進化」というゲストスピーチを行い、その中で「日本はイノベーション・リーダーであり、多種多様なPCを発売している」として、日本の各社PCの紹介を行っていた。

ゲストスピーチを行うカーク・スカウゲン氏

ソフトウェアに関しても取り組みを見せており、新しいPCに関しては日本メーカーが多種多様な製品を出していることをアピールしていた

新しいPCへの取り組みとして、ジェスチャーコントロールや顔認識があることを示した

3Dカメラを使ったライブデモ。単なるSkypeだが、マウスクリックなしにジェスチャーで応答を行う。背景は3Dカメラを使った合成で、従来のようなクロマキー合成ではない。背景もジェスチャーで変更していた

娘のお気に入りという前置きで始まったデモ。タブレットの画像をカメラに見せると、ARで絵本の世界が飛び出す

また、メーカー各社の2in1 PCとタブレットが展示されており、その多くが参考出品で未発売のものであった。

2in1 PCとタブレット展示のうち、未発表の参考展示だけでこれだけある

「New Experience」として、3Dカメラを使った取り組みも見せていた。3Dカメラを用いた新しいPCの使い方を提唱していたが、デモで使われていた「Creative Senz3D」は、日本で未発売なのが少々残念だ。手を使わずに視線でコントールするデモもあった。

さらに、2in1 PCを利用した新たな生活体験と新しい仕事方法に関して、様々な提案デモンストレーションを行っていた。

ジェスチャーコントロールで遊べるゲームだが、このカメラは日本で発売されていない。パッケージには、Intelとの連携で生まれた旨が書かれている(amazon.comで購入できるが、日本への直接輸送を行っていない)

こちらは日頃の健康対策アプリケーション。ヘルスケアでインテルが推しているコンティニュア対応機器を接続できる

一昔前のアーケードゲームきょう体のようなデザインだが、操作レバーやボタンがなく、目の動きをトラッキングして操作する

こちらはメインステージのデモ。お姉さんは手で水槽の熱帯魚に触ることができる。ステージ上に3Dカメラがあり、これで動きを把握している。そのほか、画面の風船を割ったり、人の動きが大きなところに炎を出すデモが行われていた

徳島県美波町の年配者ボランティア「美波町観光ボランティアガイド日和佐」とのコラボレーションによって、観光案内を行うソリューション紹介

インテルCPUの新しい利用領域として力を入れていたのが「Automotive」、つまり自動車への活用だ。説明員の方が「インテルというとPCのイメージがあるが、PC以外にも利用シーンがあるし、Windowsだけがインテルで動くOSでもない」と力説してくれた。

ここではTIZENの自動車向け利用である「TIZEN IVI」(In-Vehicle Infotainment:車載情報通信システム)をはじめ、PoEを使ったデジタルアンプやHTML5を利用したアプリケーション例を紹介していた。

TIZENというとモバイル機器向けソリューションと思いがちだが、TIZEN IVIは車載機器用に作られている。開発しやすいミドルウェアとしての普及を考えており、それを武器に車載機器でもIntel製品の普及を進める考えらしい

車も最近はネットワーク化が進んでおり、ここでは「CAN」(Controller Area Network)情報の表示を想定したデモを行っていた。自動車保険と書いてあるので何かと思ったら、こういう情報を使って安全運転を促す…という意味らしい

もちろん「ウルトラ」も

初日に見逃してしまったので(インテルブースに行ったらちょうど退場中)、2日目に気合いを入れて見に行ったのが、インテルのCMでおなじみのトラだ。CMが流れるスクリーンの前でダンスを踊るだけでなく、そのあとに記念撮影もできる。

最初のショータイムは少々ヒマ気味だったが(笑)、2回目のショータイムは記念撮影がほぼ途切れることがなく、列の打ち切りもあった。CEATEC最終日となる10月5日(土)は相当混雑しそうだ。

2日目はまだ一般来場者が少なかったのか、「お写真タイム」の希望者も少数。決してヒマだったからではないだろうが、コンパニオンとのダンスタイムも