1.7GHz帯についてはiPhone提供開始より東京・大阪・名古屋を中心に順次サービスを開始し、13年度末までに基地局数を約500局に拡大。iPhone 5s/5cにおいて受信時最大100Mbpsの速度を実現するとしている。

「dミュージック」や「iコンシェル」「dアニメストア」といったドコモ独自のサービスについては、その他のスマートフォン同様、iPhoneにも提供する。ただし発売日である9月20日から使えるのは「スゴ得コンテンツ」「フォトコレクション」「dクリエイターズ」といった限られたサービスのみで、残りは10月以降に順次追加されていく。中でも利用者の多いspモードメールが10月1日からの提供になってしまうことについて加藤社長は、「お待たせしてしまって申し訳ない」とコメントした。

続いて加藤社長は、以前に大学で講義した際、学生から「ドコモでiPhoneが使いたい」と直訴されたことを明かし、「そういう長く待っていただいた方に向けてキャペーンを用意させていただきました」と各種キャンペーンを発表した。

学生に直訴された経験を明かした加藤社長

まず、現在すでにドコモを使っているユーザーには機種変更での「iPhone買いかえ割」、現在の端末に加えてiPhoneを持つユーザーには「プラスiPhone割」を用意。他社からMNPで乗り換えるユーザーには「ドコモへスイッチ学割」「ドコモへスイッチ割」「ドコモへおかえり割」「iPhone下取りプログラム」というキャンペーンを展開するとした。

なお、ドコモでのiPhone 5s/5cの価格だが、現在店頭では「iPhone残債減額プログラム」が実施されているという。これは、分割購入と一括購入との金額差をなくす調整プログラムである。

たとえばiPhone 5s 16GBを24回払いで購入した場合、合計で95,760円支払う必要がある。しかし、これを一括購入すると70,560円となり、最終的に支払う金額に大きな差が出てしまう。そこで、分割購入したユーザーの残債を、"トータル金額が70,560円だったもの"と計算して差額を還元するのだ。ただし、減額が行われるのは契約から9カ月目以降となるため、分割で購入し、なおかつ9カ月を待たずに解約すると適用されなくなってしまう。この点は気をつけたい。

質疑応答には取締役常務執行役員経営企画部長・吉澤氏とネットワーク部担当部長・平松氏の姿も