昨年10月にKindleストアが日本市場へ参入し、Amazonを使って本を買っていたユーザーがそのまま電子書籍を買えるようになった。そしてつい先日、Googleの7型Androidタブレット「Nexus 7」の最新モデルが発売されたが、iPad Retinaなどこういった高解像度の端末が登場で漫画やビジュアルブックといった画像のクオリティが求められるコンテンツでも絵の粗さにストレスを感じることなく楽しめるようになっている。「電子書籍で本を買う」ということの裾野が広くなってきているのが現状だろう。

そんな中、今年になってからタブレットを購入し、電子書籍を読んでみたいと思っているビギナーにとっての悩みどころは「どこのストアで購入すればいいのか」だ。Kindleストアをはじめ、電子ブック楽天「kobo」、アップル社のiBookstoreなどメジャーなストアでさえ10サイト以上ある。また、ストアごとに取扱いしている書籍の傾向や、対応している端末も異なるため、利用の際には注意が必要だ。

今回は11サイトの人気電子書籍ストアにおける、冊数、品ぞろえの傾向や対応端末などを紹介していきたいと思う。現在、タブレットや端末を持っている方はもちろん、これから電子書籍を読むためにハードを買いたいと思っている方の参考になれば幸いである。

Kindleストア

「Kindleストア」はAmazonが運営する電子書籍ストア。Amazonだけあって点数が多く、2013年9月10日現在、書籍が139,945点、コミックが28,905点置いてある。紙の書籍の電子化だけでなく、電子版のみの書籍の品ぞろえ豊富なのがポイント。Kindle というと専用端末で読むものというイメージが根強いが、iOSやAndriodの端末で読める。また、端末の同時利用数の制限がないのが特徴で、別の端末でも読み終わったページの次のページから読めて使い勝手が良い。

運営 Amazon
対応端末・OS iOS/Android/Kindle Paperwhite/Kindle Paperwhite 3G/Kindle Fire/Kindle Fire HD/Kindle Fire HD 8.9

eBookJapan

老舗の電子書籍ストアで、マンガを中心にした豊富なラインナップが特徴だ。また、パソコンからスマホと様々な端末に対応していているのが強み。歴史が長いだけあって、読みたい本の検索システムや全巻セットまとめ買い機能など、読書ファンのツボをついた作りになっている。ただし、文芸書のラインナップが弱いのと、端末間の移動がしづらいのが難点。マンガを読みたいユーザー向けのサイト。

運営 イーブックイニシアティブジャパン
対応端末・OS Windows/Mac/iOS/Android/Windows phone