パナソニックは9月18日、ルームエアコン「Xシリーズ」を発表した。ラインナップは、冷房能力が2.2kWの機種(「CS-X224C」)から7.1kWの機種(「CS-X714C2」)までの11モデル。11月1日より順次発売する。価格はオープンで、推定市場価格は210,000円前後~340,000円前後。
新しい「Xシリーズ」では、冷媒として「HFC410A」に代えて「HFC32」を採用している。HFC32は、HFC410Aに比べて冷暖房時のエネルギー効率が良く、地球温暖化係数も低い。また、HFC410AはHFC32とHFC125を5:5で混合したものだったが、新「Xシリーズ」ではHFC32を単独で使用することで、リサイクルの効率も向上させた。
「Xシリーズ」ではHFC32の特性に合わせて、室外機の圧縮機や熱交換器、室内機の主要な送風回路などを新たに設計し直した。室内機では、吸い込み口から吹き出し口までの風回路の障害物を減らすことで、パワーロスを減少。また、ファンとフラップの形状を変更することで風速と風量をアップし、熱交換率を向上させた。室外機では、圧縮機に「軸受オイル断熱構造」を採用することで、熱ロスを削減。熱交換器では、熱伝導性の高い「V型コルゲートフィン」を開発。高効率化を実現している。
新冷媒への対応以外の部分では、「ひと・ものセンサー」「日射センサー」を採用した新しい「エコナビ」と「節電リズム気流」が大きな特徴だ。「ひと・ものセンサー」「日射センサー」では、人のいる場所や活動状況を検出して、体感温度を基準に空調を行うことで、快適さをキープしながら節電を行う。「節電リズム気流」は、一定の強さで送風するのではなく、風に強弱を付けることで、設定温度を高めにしても快適さが保たれるというもの。
また、2012年モデルと同様に、外出先からスマートフォンで、エアコンの状況確認や操作が可能な「パナソニックスマートアプリ」も利用できる。
品番 | 電源 | 冷房能力 | 暖房能力 | 推定市場価格 |
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CS-X224C | 単相100V | 2.2kW | 2.5kW | 210,000円前後 |
CS-X254C | 2.5kW | 2.8kW | 230,000円前後 | |
CS-X284C | 2.8kW | 3.6kW | 250,000円前後 | |
CS-X284C2 | 単相200V | |||
CS-X364C | 単相100V | 3.6kW | 4.2kW | 260,000円前後 |
CS-X364C2 | 単相200V | |||
CS-X404C | 単相100V | 4.0kW | 5.0kW | 270,000円前後 |
CS-X404C2 | 単相200V | |||
CS-X564C2 | 5.6kW | 6.7kW | 300,000円前後 | |
CS-X634C2 | 6.3kW | 7.1kW | 320,000円前後 | |
CS-X714C2 | 7.1kW | 8.5kW | 340,000円前後 |