機能面での見どころは「LUMIX」のミラーレスカメラでは初めて、イメージセンサーシフト式の手ブレ補正機構をボディ側に内蔵したこと。
これまでのパナソニックのミラーレスカメラは、レンズ側での補正を採用していたため、同社の広角系のレンズやオリンパス製の交換レンズなど補正機構を持たないレンズを装着した場合は、手ブレ補正が利用できない物足りなさがあった。もちろん、レンズ側での手ブレ補正が悪いという意味ではない。レンズ側での補正は、一般的なボディ側補正とは異なり、ファインダーの表示が安定するので、特に望遠での撮影時に使いやすいというメリットがある。
DMC-GX7では、補正機構のない交換レンズを装着した場合にはボディ側補正が作動し、補正機構のある交換レンズを装着した場合にはボディ側補正は自動的にオフになり、レンズ側の補正が作動する。つまり、レンズ側の補正機構の有無にかかわらず、装着する全レンズでの手ブレ補正が可能になったのだ。
またアダプタ経由で、ほかのマウント規格のレンズを装着した場合には、手ブレ補正のメニュー画面から焦点距離を入力することで、最適なボディ内手ブレ補正が行える。ただし注意点は、ボディ内手ブレ補正は動画撮影用には機能しないこと。動画でも手ブレ補正が使いたい場合は、レンズ側に補正機構を備えたパナソニック製の交換レンズを用意しよう。
次ページ: 薄暗いシーンでも快適に作動するコントラストAF |