ポイントは、あくまでオンライン上のコンテンツの中継を行っているだけという点、そして手持ちのデバイスは制御に徹しているという点だ。そのため、スマートフォンとTV間の回線状況を気にしたりすることもなく、再生途中の動画の情報や制御権を他の端末にハンドオーバーすることも容易となっている。

AndroidだけでなくiOSデバイスでもChromecastは利用できる。iOSのYouTubeアプリで"Cast"を選択すると、同様に動画の受け渡しを行える。Netflixも利用できるほか、別のデバイスで再生情報と制御権を受け継いだりと、柔軟に利用できる

Chromecastに対応したアプリであれば、アプリ中の「Cast」ボタンを押すことでいつでもChromecastを介してTVに映し出すことが可能だ。この仕組みはGoogle Cast SDKとして公開されており、Chromecastの制御を行うのはAndroidデバイスだけでなく、iOSからPCまで幅広くサポートされる。YouTubeやChromeといった標準アプリに加え、すでにNetflixやPandoraなどのアプリもChromecastに対応しており、お手軽に楽しめる点が魅力だといえる。

PCのChromeブラウザ上の画面も"Cast"できる。Chromecastを利用するためのGoogle Cast SDKが提供されており、これさえ利用していればどのようなアプリとプラットフォームでもChromecastの機能を利用できる

なお、価格は35ドルと非常に安価になっている。Google Play Store、Amazon.com、Best Buyでの取り扱いが行われており、さらに購入者にはNetflixの3ヶ月サブスクリプションが付属している。米国限定のサービスではあるものの、手軽さを考えれば国外展開もしてほしいところだ。

NetflixやPandoraなどすでに一部アプリがChromecastに対応しており、"Cast"ボタンを押すことで同機能が利用可能。価格は35ドルで、Google Play Storeほか、Amazon.comやBest Buyでの購入も可能