夏のボーナスが支給され、家電量販店ではさまざまなセールやキャンペーンが実施されている。この機会にスマートフォンを購入したいと考えている読者も多いことだろう。だが、お財布の中身が豊かになっても、やっぱり買い物は"お得"に済ませたいもの。いま最新スマートフォンを「なるべく低価格で」購入するとしたら、どの機種を狙うべきだろうか。そこで都内の家電量販店におもむき、スマートフォンの販売価格をチェックしてきた。

ビックカメラ池袋本店と、ヤマダ電機LABI新宿東口館を訪れた

価格と割引キャンペーンをおさらい

今回訪れたビックカメラ池袋本店とヤマダ電機LABI新宿東口館の両店では、ともに5月に発表された2013年夏モデルを中心に売り場がにぎわっていた。5月末に主力商品を一斉に値上げしたアップル社製品を扱うコーナーとは対照的でNTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクとも夏モデルを中心とした大々的な値引きキャンペーンを行っている。携帯電話の料金は、表示されている価格だけでは一概に判断できないことも多いので、今回の量販店に行き取材を行ってきた。

店員が「新規契約よりも、番号そのままでキャリアを乗り換えるMNP利用者が多い」と話す通り、ここ最近は大手3キャリアの中で壮絶なユーザー獲得合戦が繰り広げられているようだ。それは各社が提供する、MNP向けキャンペーンにも見てとれる。

NTTドコモでは「お乗りかえ Xiスマホ割」、KDDI(au)では「auにかえる割」、ソフトバンクでは「スマホタダ割」を用意している。名称は異なるが、いずれも基本使用料が一定期間無料になる内容だ。NTTドコモでは「タイプXi にねん」の基本使用料が実質1年間0円に、KDDI(au)/ソフトバンクモバイルではLTEプランまたはプランZシンプル/ホワイトプランが2年間0円になる。このほか、ソフトバンクモバイルでは「のりかえ専用 月月割」を用意する。これは「月月割」の割引額が2200円から2900円に増額されるキャンペーンで、スマホタダ割と併用できる。

どのスマホが安く手に入る?

今回の取材では、とりわけNTTドコモの「GALAXY S4 SC-04E」が、お得に手に入る印象だった。理由は、2万円のキャッシュバックキャンペーンを行っているからだ。ビックカメラ池袋本店では端末代金を一括で支払うと2万円のキャッシュバックが受けられ、分割で支払っても2万円相当のビックカメラのポイントがつくという。また、ヤマダ電機LABI新宿東口館では2万円相当のヤマダ電機のポイントとオリジナル手帳をプレゼントするキャンペーンを行っていた。

さらに7月12日からは、MNPで、2年契約を前提にGALAXY S4を購入すると最大で4万円割り引かれるキャンペーンがスタートする。ビックカメラ池袋本店では、一括購入した場合は端末から4万円引き、分割の場合でも商品券が提供されるという。ヤマダ電機LABI新宿東口館でも同様の割引を行っており、在庫かぎりとなるが一括購入であればその場で4万円引き、分割の場合でもヤマダポイントが提供される。

ではGALAXY S4を契約すると、毎月の利用料金はいくらになるのだろうか。ヤマダ電機LABI新宿東口館で聞いたことをまとめると、以下の通りになる。

・GALAXY S4をMNPで契約する場合(1年目)
タイプXi にねん 0円(お乗りかえ Xiスマホ割による)
+spモード 315円
+Xiパケ・ホーダイ フラット 5985円
+端末代金 3465円
-月々サポート 3465円
=6300円/ 月

ちなみに機種変更の場合は、NTTドコモのiモード機を利用中で初めてスマートフォンに機種変更するユーザーは「はじめてスマホ割」が、NTTドコモの継続利用期間が10年以上のユーザーは「ありがとう10年 スマホ割」が適用できる。詳細な料金シミュレーションについては、マイナビニュースの別稿も参考にしてほしい

GALAXY S4の魅力とは?

GALAXY S4は、NTTドコモの2013夏モデル発表会で「Xperia A SO-04E」とともにツートップに位置づけられた主力製品だ。発売2カ月で全世界の販売台数が2,000万を突破したことでも話題となった(これは1秒間に4台売れている計算になるという)。同端末は、約5インチの有機ELディスプレイを備えるAndroidスマートフォン。1.9GHzクアッドコアCPUを搭載しており、メインカメラには1,320万画素のCMOSカメラを搭載する。ワンセグやおサイフケータイなど、日本のユーザーになじみの深い機能にも対応している。

いま何の機種を買うべきか迷っている方、最新端末にお得な料金で乗り換えを狙うならGALAXY S4が狙い目だ

同じツートップのXperia Aと比べると、GALAXY S4はどんな評価なのだろうか? 家電量販店の店員は「GALAXY S4の方が画面が大きく、スペックも良い。電池の持ちに関してはGALAXY S4の方が良い。現在はキャッシュバックなどのキャンペーンを行っていることもあり、ここ最近はGALAXY S4の売れ行きが好調です」と説明してくれた。

*  *  *

NTTドコモの加藤薫社長が「ツートップ」として強くアピールするGALAXY S4。NTTドコモの割引施策に加え、家電量販店でも今夏のボーナス商戦に合わせてキャッシュバックキャンペーンを展開していることが分かった。加えて、MNP利用者のみではあるが、GALAXY S4を購入すると最大で4万円を割り引くかなりお得なキャンペーンも実施されている。

GALAXY S4は、各キャリアの提供する2013夏モデルラインナップを見渡してみてもコストパフォーマンスの高さで頭ひとつ出ている印象だ。この時期、何の機種を買うべきか迷っているという方は、実際に家電量販店を訪れGALAXY S4の店頭価格をチェックしてみてはいかがだろうか。