日本での提供は?

WWDCの前の週までの米国内の各種報道では、Appleは既に、世界最大の音楽レーベルUniversal Music、Warner Musicと音楽出版部門Warner/Chappell、そしてSony Musicと音楽出版部門Sony/ATVの3社との合意に達したと報じられてきた。iOS 7の提供開始までまだ時間があるが、「米国でのみ」と書かれているため、その他の国ではまだサービスを開始する見込みは立っていないと見られる。

例えば、日本ではどうだろう。

同種のサービスは「音楽聴き放題」とも呼ばれており、ソニーのMusic Unlimited、NTTぷららのひかりTVミュージック、レコチョクのレコチョクBest、DeNAのGroovyなどのサービスがいずれも有料で提供されている。こうしたサービスが存在しているため、日本はAppleにとって交渉がしやすい国の1つではないか、と考えられる。

ただし、日本は音楽ソフトの売上が、減少の続く米国を抜いて世界1になっており、ビジネスモデルの転換を迫られる音楽ストリーミングサービスに対して、どのような交渉が待ち受けているか、注目したいところだ。