数々の便利な新機能、待たれる新端末のリリース

iOS 7は大きなデザイン変更に加えて、AirDropやフォトストリームなど、友人や家族と簡単に写真やファイルをシェアする機能が追加されたり、OS Xを含む複数デバイスでのクラウド連携によってパスワードやクレジットカード番号の保存・管理(iCloud Keychain)や、通知センターの同期などの機能追加がなされている。

またアプリ実行環境としては、ユーザーの利用状況や必要性に応じて動作させるアプリのマルチタスクや、バックグラウンドでのアプリ更新などが追加されパワーユーザーからの要望にも応えている。

今回会場にはiOS 7がインストールされた端末の展示はなく、開発者向けのバージョンがダウンロード可能となったとアナウンスされただけだった。正式バージョンのリリースは2013年秋になるとしている。おそらく、既存のiPhoneにインストールするだけでも、今までとは全く違うデザインと機能性を持つ別の電話に生まれ変わることになるだろう。

新しいOSがリリースされるタイミングで、新しいiPhoneも発売されると見られており、iOS 7が「キャッチアップ」以上の真価を我々の手元で発揮するには、もう少し時間がかかりそうだ。

マルチタスクに対応するが、電池の消費を気遣い、必要なときにアプリの動作や通信を行う仕組みを組み込んでいる。またアプリの切り替え画面は、アイコンだけでなく、実行中の画面を確認することができるようになった