3Dデジタル双眼鏡という斬新なコンセプトと、SFチックなデザインで好事家たちの注目を集めたソニーの「DEV-3」。それは間違いなく、市場に一石を投じるプロダクツだった。その結果「双眼鏡」というジャンルに、あらためて多くの人々を振り向かせたといえる。しかしながら、その体躯はやはり大きくて重く、スポーツ観戦やバードウォッチングなどに向いているとは言い難かった。

その点、この6月21日に発売される一年半ぶりの後継機「DEV-50V」は、倍率を向上させながら本体を大幅にコンパクト化。両手でしっかりとホールドできるサイズとなり、より現実的な製品となっている。なお、「DEV-30V」というスタンダードモデルも同時発売されるが、こちらはズーム倍率が抑えられており、GPSも搭載されていない。

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今回は上位モデルであるDEV-50Vについて見ていこう。まず、最大の特徴ともいえるボディサイズは148.5mm(幅)×72.5mm(高さ)×157.5mm(奥行)、重量は付属バッテリー使用時で約890g。前機種のDEV-3から容積比で40%以上も小型化、重量比で30%以上軽量化(バッテリー非装着時)されている。「旅行のついでに持って行く」には少々ためらわれるが、「これを使うために出かける」という動機には十分なり得るサイズだろう。

「DEV-50V」

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