レンズは開放値F1.8-3.4のGレンズ×2。ズーム倍率はモードにより異なり、2D動画モードでは光学0.8倍~12倍、デジタルズームを使用するとテレ側が25倍となる。3D動画撮影時は0.5倍~6倍、デジタルズームは使用できない。また、静止画時は0.5倍~25倍で、静止画は2D撮影のみ可能だ。

DEV-3に比べてレンズの間隔が広くなった

左目のファインダー上部にはアイセンサーが設置されている。本体右端には録画開始・停止ボタン

操作系は、主に上面に集中。アクセサリーシューには接点がなく、あくまでホルダーのようだ

母指球(手のひらの親指の付け根の膨らみ)に当たる部分がえぐれている。その間には三脚穴

ちなみに、このモードの使い分けはDEV-50Vの特徴であり、同時にやや設計のこなれていない部分ともいえる。というのも、DEV-50Vは基本的に2D動画モード、2D静止画モード、3D動画モードを持つが、これとは別にビューファインダー表示を2Dと3Dに切り替えることができるのだ。つまり、2D動画撮影モード時でもライブビュー映像は3Dで見ることができる。また、前述のようにモードによってズーム倍率が変化することに加えて、3D動画モードでは2D静止画が撮影できないという制限もある。ひとつひとつの理由を考えていくと、処理上致し方ないない部分もあるのだが、ユーザーはモードごとの特徴を強く意識しながら使う必要がある。

裏面にはバッテリー&メモリーカードベイ。メモリースティックPROデュオ(MARK2)、メモリースティックPRO-HGデュオ、メモリースティック XC-HGデュオ、SD/SDHC/SDXCメモリーカード(Class4以上推奨)に対応

サイドビュー。Gレンズのマークが目を引く

フタを開けるとヘッドホンとマイク用の各ピンジャックとHDMI用の端子。ハンディカム用のアクセサリー端子はなくなった

ボディ側面には、グリップを高めるダイヤモンドカットが施されている

DEV-50Vは、ビデオ機器のリーディングカンパニーでもあるソニーというブランドや、非常に撮影機能寄りなインタフェースから「双眼鏡型3Dビデオカメラ」として認識されがちだ。だが、やはりこれはあくまで「撮影機能の付いたデジタル双眼鏡」だと思う。であれば、ユーザーはライブビューを楽しみながら、モードごとの機能の差異など意識することなく、ここぞというシーンで気軽に動画や静止画撮影を利用したいのではないだろうか。

こちら側には、USB端子とDC端子が設置されている

端子を守るフタにはパッキンがあり、水滴や埃の侵入を防ぐ

上面左側にはジョイスティックが装備されているが、メニューの上下移動が前後操作に置き換えられてしまうため、直感的操作性はいまひとつに感じられた

ファインダーの間のダイヤルは、マニュアルフォーカスダイヤル

アイカップが二つ付属。フィット感が圧倒的に向上する

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