昨年のCOMPUTEXでは、斬新な仕組みのオープンケース「H-Frame」が注目を集めたIN WIN。今年も何かあるかとブースを覗いてみたところ、入り口に鎮座していたのがこれまた奇抜なデザインのフルタワーケース「tou」。なんと全面がガラス張りなのだ。

あまりにも奇抜すぎて、最初見たときに製品だとは思わなかったほど

光の具合によっては鏡のようになる。内部の撮影が非常に難しい…

内部のフレームはアルミ製で、サイドパネル、フロントパネル、リアパネルに厚さ3mmの強化ガラスを採用した。エアフローが必要なため、トップ側とボトム側のみは金属製となるが、周囲の4面が全てガラス製というのは異彩を放つ。製品名の"tou"というのは、"透明"の"透"のことだという。

反対側のサイドパネルとリアパネルももちろんガラス張りだ

トップはメッシュ仕様。排気側となり、大型ラジエータの搭載も可能

PCケースとしての仕様は以下の通り。対応フォームファクタはATXで、拡張スロットは7本用意。拡張カードのスペースは最長38cmあり、ハイエンドのグラフィックスカードも搭載可能だ。ドライブベイは、5インチ×1、3.5インチ×3、2.5インチ×2と十分。ケースファンは、トップ側に12cm×3個、フロント側に12cm×1個を内蔵する。

フロント側から覗くと、3段の3.5インチベイや12cmファンが見える

内部にはLEDが設置されており、タッチパネルでON/OFFや明るさを調整可能

ブース担当者によると、価格は未定ながら、7月~8月の発売予定だという。おそらく安くはないだろうが、今夏の注目製品だ。

またH-Frameからの派生製品として、巨大化した「KingSize H-Frame」や、Mini-ITX版の「H-Frame mini」も用意。KingSizeの方は日本での発売予定はないとのことだが、miniはグリーンバージョンが発売されるとか。「H-Frameのデザインは好きだけど大きさがちょっと…」と思っていた人は、こちらも要チェックだ。

これが「KingSize H-Frame」。右のノーマル版よりも一回り大きい

基本的には、従来のH-Frameをそのまま大きくしたような構造になる

Mini-ITX用の「H-Frame mini」。アルミ製のサイドパネルも同梱される

180W電源を内蔵しており、65WまでのCPUが利用可能だ

右側の隙間に、スリムドライブ×1台と2.5インチSSD/HDD×2台を格納できる

オープンケースなので通気性は抜群。そのためファンレス仕様となっている