ASRockは、開幕したCOMPUTEXのブースにて、Z87チップセット搭載マザーボードの最上位モデル「Z87 Extreme11/ac」を初公開した。Extreme11という型番が示すとおり、ウルトラハイエンドモデルなのだが、その特徴はなんといっても、SAS3を16ポート、SATA3を6ポートも備えている点だ。ブースでは、計22台のSSDを接続したデモを披露していた。

これが「Z87 Extreme11/ac」。いろいろとスペックがおかしい

ズラリと並んだ22台のSSD。なんとなく兵馬俑に見えなくもない

16ポートのSAS3は、LSIのSASコントローラ「SAS3008」とSASエキスパンダー「SAS3X24R」で実現している。6ポートのSATA3はチップセットからで、合計22ポートとなるわけだ。スタッフすら「クレイジー」と呼ぶこの製品。こんなにたくさんのポートを必要とする人がいるのかどうかは不明だが、資金さえあれば、究極のマシンが作れそうだ。

SAS3008がサポートするのは最大8ポートなので、それをSAS3X24Rで分岐

結果として、基板の横側はSASポートとSATAポートで埋まる…

これだけポートを用意するのもどうかと思うが、全部使うのもどうかと思う

SASのSSD×16台でのベンチ結果は、約5.5GB/sだったという

PCI Express x16は4スロット搭載。PLXのPCI Expressスイッチ「PEX 8747」により、フル帯域の4way-SLI/CrossFireを実現している。またPCI Express x1の空きスペースを利用して、Mini PCI Express×1スロットとmSATA×2スロットも実装。付属の802.11acカードや、SSDが搭載可能となっている。

4本のPCI Express x16の間に、ちょうどMini PCI ExpressとmSATAが入る形

デモ機は4way-CrossFireにSSD×22台という豪華仕様。SAS3はRAID 0構成だ

フォームファクタはE-ATX。バックパネルには、USB3.0×6ポートのほか、Thunderbolt×2ポートも備える。価格は不明だが、来月の発売を予定しているとのことだ。

バックパネルのインタフェース。Thunderbolt×2ポートも搭載する