IN WINのブースで見つけたスタイリッシュなPCケースが「H-Frame」。説明するのが難しいので写真をご覧いただきたいのだが、このPCケースは平行に並んだ11枚のパネルで構成されている。ヒートパイプ+多層フィンのCPUクーラーの内部をくり抜いたような形と言えば分かりやすいかもしれない。

「H-Frame」のプロトタイプ。カラーは変更になる可能性がある

ケースを構成するパネル。DIYでも面白そうな気がするが、製品は組立済みだ

PCケースとしてはなんとも斬新なスタイルであるが、5インチベイ×1、3.5インチベイ×3、2.5インチベイ×1を備えたATXケース。サイズは大きめなので、長さのあるハイエンドグラフィックスカードも格納可能だ。なおファンの取り付け場所も用意されているが、隙間だらけの構造上通気が良く、同社の検証ではファンレスでも問題ないという。

ドライブベイは少なめだが、ここにちゃんと5インチの光学ドライブが入る

基本的に隙間だらけなので通気はいい。正面からだとこのように内部が丸見え

サイドから見ると構造が分かりやすい

3.5インチベイ×3と2.5インチベイ×1はこの部分に

フロントとリアにファンの取り付けは可能だが、意味があるのだろうか…

フロントにはパネルの隙間にUSBポートとオーディオ端子も

カラーは変わるかもしれないとのことだが、まもなく量産を開始し、7月くらいの発売を予定しているそうだ。価格については未定。

もう1つ面白かったのは、ドリンクを格納できる冷蔵スペースを備えたPCケースのプロトタイプ「EG」。このケースはゲーマー向けモデルなのだが、「ゲームをして喉が渇いたときに便利だろう」(同社)ということで冷蔵庫の搭載を考えたのだとか。詳細な仕組みは不明だが、外気よりも10℃ほど冷やすことが可能だという。

これが「EG」。見た目はよくあるゲーミングケースだが…

ここになぜかドリンクスペースがある。奥には冷却用のヒートシンクが

展示品の冷蔵庫は狭く、一般的な350ml缶が入らないために、もう少し大きくすることを検討しているとのこと。もともとフロントの5インチベイを4段ほど潰して冷蔵庫を搭載しているため、大きくすると拡張性が若干犠牲になる恐れもあるが、ドリンクの種類的にも350ml缶はぜひともサポートしてもらいたいところ。発売は今年第3四半期の予定だ。