「Opteron X」シリーズのダイ

米AMDは29日(現地時間)、サーバ向けプロセッサ「Opteron」の新モデルとして、TDP9Wの低消費電力を実現した「Opteron X」シリーズ(開発コード名:Kyoto)を発表した。「X2150」と「X1150」の2モデルをラインナップし、第3四半期以降の出荷を予定。1000個ロット時の価格は「X2150」は99ドル、「X1150」が64ドル。

「X2150」と「X1150」はいずれもCPUコアに最新のJaguarコアを4つ使用したクアッドコアプロセッサで、合計4スレッドの処理が可能。「X2150」はGCNベースのGPUを組み合わせたAPUとなっている。

「Opteron X」シリーズの構造

メモリコントローラは最大32GBのDDR3-1600メモリに対応。このほかL2キャッシュは2MB、SATAポートのサポートも行う。

AMDでは同じ高密度サーバ向け提供されているIntelの「Atom S1200」シリーズに対する優位性を強調する

Hewlett Packard(HP)の次世代サーバ「Moonshot System」に採用されるという。AMDでは次世代のWebやクラウドとビッグデータといった領域に最適化されたプロセッサだとしている。

「Opteron X」シリーズの仕様は以下の通り。

モデル X2150 X1150
コア数 4 4
CPUクロック(Turboクロック) 1.1GHz(1.9GHz) 1.0GHz(2.0GHz)
L2キャッシュ 2MB 2MB
GPUコア数 128 None
GPUクロック(Turboクロック) 266MHz(600MHz) None
TDP 11W~22W 9W~17W
価格 99ドル 69ドル