いつものレビューならここで処理性能のベンチマークから入るのだが、今回の主題はV832/28HSとV632/26HSの比較ということでバッテリ駆動時間からチェックしていこう。V632/26HSは公称13時間のスタミナを誇るが、V832/28HSはそれよりも短い9.5時間。CPUをはじめとする本体基幹パーツの仕様は両者共通であることから、液晶パネルがかなり影響していることは確かだ。

そこで今回も「bbench」を使い、キー入力と無線LAN経由のネット巡回をオンにした状態でバッテリの駆動時間を計測してみた。なお電源オプションは「バランス」をベースに液晶輝度を50%に設定している。

■bbench
V832/28HS 6時間57分
V632/26HS 10時間24分

結果はV632/26HSとダブルスコアの差にはならなかったが、V832/28HSは7時間にあと一歩の所で力尽きてしまった。WQHDの高解像度に加えてタッチパネルということもあり液晶の消費電力がかなり上がっているようだ。ただ、これだけスタミナがあるなら、ちょっとした出張の移動時間で作業するには十分使えそうだ。

次に性能をチェックしてみよう。今回は、V632/26HSを評価した時の結果と比較することにするが、まったくといっていいほど差は見られない。液晶以外の搭載ハードが同じなのだから、至極当然の帰結だ。

同社の直販サイトではCPUをCore i7-3537Uにグレードアップした限定モデルも用意されているので、より強力なCPUパワーが欲しい人は直販モデルを狙うべきだろう。

Windows 8のエクスペリエンスインデックス。左がV832/28HS、右がV632/26

■PCMark 7
型番 V832/28HS V632/26HS
PCMark score 4665 4666
Lightweight score 4912 5052
Productivity score 3812 3955
Entertainment score 3209 3232
Creativity score 9251 9360
Computation score 14467 14469
System storage score 5357 5380
RAW system storage score 5105 5181
■3DMark
型番 V832/28HS V632/26HS
Cloud Gate 1729 1866
Fire Strike 308 315

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