ヤマハは4月25日、7.1ch対応のAVレシーバー「RX-V775」を発表した。発売は5月下旬で、希望小売価格は92,400円となっている。

「RX-V775」。カラーはブラックとゴールドが用意される

CDを超える最大192kHz/24bitのWAV・FLAC再生が可能なハイレゾ音源対応のAVレシーバー。ハイレゾ音源への対応を見据え、最新のバーブラウンDAC(全チャンネル)、4回路分離パワーサプライの採用など、内部構成が大幅に刷新された。4回路分離パワーサプライでは、デジタル、ビデオ、アナログオーディオ、表示系の回路がそれぞれ独立している。さらに、D.O.P.G.(DAC on Pure Ground)コンセプトに基づくグランドの相互影響の排除や、アナログ信号経路の最適化を図った基板レイアウトの変更なども行われており、基本性能が向上した。

これに加えて、独自の「YPAO-R.S.C.(Reflected Sound Control)」が視聴環境の音響特性を改善。最大8カ所の計測結果に基づく判定を行い、本製品を設置した部屋の反射音を最適な状態に制御する。

「シネマDSP＜3Dモード＞」も搭載。高さ方向の音場データも反映され、左右のメインスピーカーに加えて上部のプレゼンスピーカーがより立体的なサラウンドを実現する。

背面端子

接続インタフェースは、入力6系統/出力2系統のHDMI端子が備えられており、入力のうちフロントにある1系統はMHL(Mobile High-Definition Link)接続に対応。スマートフォンを接続して音楽や動画を楽しむことができる。また、別売のワイヤレスオーディオレシーバー「YBA-11」(希望小売価格8,400円)を装着すれば、Bluetooth接続が可能。より手軽にスマートフォンやタブレット端末などの音楽や動画を楽しめるようになる。

映像面では、HD画質やSD画質の映像信号をUltra HD相当まで引き上げる「4K アップスケーリング」に対応。もちろん、4K Ultra HD映像信号の伝送(パススルー)にも対応している。

そのほか、ネットワーク機能も充実。iPhoneやPC内のiTunesライブラリーに保存された音楽をワイヤレス再生するAppleのAirPlayや、インターネットラジオ「vTuner」に対応している。

HDMI以外の入力インタフェースは、コンポーネント×2系統、コンポジット×5系統、D端子×1系統となっている。音声入力は、光デジタル×2系統、同軸デジタル×2系統、RCA×5系統(Phono入力×1系統含む)。出力インタフェースは、スピーカー用が9ch・9端子(フロントL/R、センター、サラウンドL/R、サラウンドバックL/R、拡張スピーカー2ch・フロントプレゼンス兼用)、アナログがAV出力×1系統、ヘッドホン出力×1系統、モニター出力がコンポーネント×1系統、コンポジット×1系統、AV出力×1系統。そのほか、USBポート×1基とLANポート×1基を備える。

パワーアンプの定格出力は、各チャンネル130W(1ch駆動時)。

本体サイズはW435×D368×H171mm、重量は10.5kgとなっている。