あの震災から2年が経つ。あの時、多くの人が自宅や実家にケータイから連絡できなくて困っていたのではないだろうか。災害時には多くの人々が安否確認などの為に回線を一斉に利用する。各キャリアの音声回線、3GやLTEというデータ回線はアクセスが集中し繋がりにくくなったり、最悪サーバーダウンでまったく利用できなくなる場合もある。

そんなとき役にたつのが公衆無線LAN(Wi-Fi)サービスだ。このサービスを利用して家族や友人など大切な人に安否確認メールを送ることが可能だ。

Wi-Fiはキャリアのインフラに依存しない光回線などの固定回線がベースとなっている。音声回線や3G/LTE通信が利用できない時、これらのWi-Fiに接続して、メールやメッセンジャーなどを利用することもできるのだ。

誰でも利用できるWi-Fiアクセスポイントが「フリースポット」だ。フリースポットは、カフェなどの飲食店、図書館などの公共施設など様々なところに設置されている。その中で、一番身近で誰でも利用できるWi-Fiスポットと言えばコンビニエンスストアのWi-Fiサービスだろう。ユーザー登録さえすれば無料で利用できるものが多いので、本稿を読んで興味を持った人は事前に登録をしておくと良いだろう。

コンビニエンスストアのWi-Fiサービスは有効に利用できそうだ

例えば、セブンイレブンのWi-Fiサービス「セブンスポット」であれば1日最大3店舗でそれぞれ60分以内の利用可能だ。ただし1つのWi-Fiスポットに同時に繋げる台数には限りがある。さらに、固定回線網がダウンしていればインターネットには繋がらない。停電していればWi-Fiの電波自体も発信されていない場合もあるので注意は必要だ。

災害はいつ何処で起こるかわからない。地震大国の日本というこの国ではなおさらだ。緊急地震速報や災害伝言板とあわせて、今回紹介した方法が「もしも」の時に役立てれば幸いである。