ラスボス級のモンスターGPU

NVIDIAの新しいハイエンドGPU「GeForce GTX TITAN」を搭載したグラフィックスカードがついに発売。入荷が確認できたのは、ZOTAC、eVGA、Palit、GIGABYTEの各製品で、いずれもリファレンス仕様のモデルだ。価格は120,000円~137,000円前後と非常に高価ながら、入荷数の少なさもあって極めて品薄となっている。

ZOTACの製品パッケージ。通常のモデルとは違うプレミア感がある

特典としてAssassin's Creedのゲーム3本パックも付属する模様

eVGAの製品パッケージは何だかいつも通り。そしてなぜか妙に軽い

カードは従来同様に2スロット厚。出力端子はこのような構成となる

GeForce GTX TITANは、本来HPC向けに開発されたTesla K20Xをデスクトップ向けに転用した製品。従来のGTX 680と同じKeplerアーキテクチャながら、CUDAコアの数は1,536基から2,688基へと大幅に増えており、まさに"スパコン仕様"のモンスターGPUと言えるだろう。ただし消費電力も増えているので、電源ユニットの容量には注意したいところだ。

■GeForce GTX TITANの主な仕様
GPU GTX TITAN GTX 690 GTX 680
コアクロック 837/876MHz 915/1019MHz 1006/1058MHz
CUDAコア 2688基 3072基 1536基
メモリ速度 6.0Gbps
搭載メモリ 6GB GDDR5 4GB GDDR5 2GB GDDR5
メモリバス幅 384bit 512bit 256bit
製造プロセス 28nm
最大消費電力 250W 300W 195W
補助電源コネクタ 8+6ピン 8+8ピン 6+6ピン

カード本体は2スロット厚で、長さは267mm(10.5インチ)。DVI×2、HDMI、DisplayPortといった出力端子を備え、1枚のカードで4画面出力に対応する。基本的な機能は従来と同じだが、自動オーバークロック機能「GPU Boost」は「2.0」にバージョンアップしており、より高い性能を引き出せるようになった。

まず先行して発売となったのは、以下の4社のモデル。これ以外については、MSI製とASUS製の入荷が近日中にあるかも、という話も聞けた。ちなみに、今までの製品はすべてリファレンス通りのクロックであるが、eVGAはWEBサイトでクロックを876/928MHzに引き上げた"Superclocked"版も公開しており、今後のOCモデルの登場にも注目だ。

■各モデルの価格
メーカー 型番 価格
ZOTAC ZTGTXTITAN-6GD5R01/ZT-70101-10P 137000円前後
GIGABYTE GV-NTITAN-6GD-B 120000円前後
eVGA 06G-P4-2790-KR 136800円(BUY MORE)
Palit NE5XTIT010JB-P2083F 119800円(ドスパラ)

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