カナダのBlackBerry(旧Research In Motion)が日本国内でのBlackBerryスマートフォンの販売から撤退すると日経新聞が報じ、話題となっているが、その後、BlackBerryは正式なコメントとして、新OS「BlackBerry 10」搭載端末の日本での発売計画が現時点でないことを認めた上で、既存顧客のサポートは今後も続けていくと述べている。

BlackBerry 10は、米ニューヨークで1月30日(現地時間)に開催されたローンチイベントで公開された

2月8日に日経新聞が報じたところによれば、BlackBerryスマートフォンの国内での販売シェアが低下しているため、OSの日本語対応などの費用が見合わないと判断し、BlackBerryが日本撤退を決めたという。その後、米メディア「AllThingsD」、「Engadget」などがこの報道を取り上げ、その中でBlackBerryから正式に出されたコメントを紹介している。

BlackBerryのコメントでは、「我々は、全世界の主要なマーケットでBlackBerry 10を発売している過程にあり、すでに「BlackBerry Z10」を発売している国々では需要は好調だ。だが、日本はBlackBerryにとって主要なマーケットではなく、現時点でBlackBerry 10搭載端末を発売する計画はない」と述べつつも、「しかし、我々は日本の顧客のサポートは今後も続けていく」としている。

この件について、BlackBerryスマートフォンの情報を多く紹介している米メディア「CrackBerry」は、過度に驚くことではないとしつつも、問題は日本語のサポートではなく、日本での売れ行きについてだろうと述べ、「なぜなら、BlackBerry 10は日本語を含む33カ国語をサポートしているからだ」と指摘している。