2012年はAndroid 4.0が主流に

・ボディにクリア素材を採用した「Xperia NX」

2012年2月24日には、NTTドコモから「Xperia NX SO-02D」が発売された。同製品はグローバルモデルをベースにした端末で、ディスプレイサイズは約4.3インチ(1,280×720ピクセル)、プロセッサには動作周波数1.5GHzのデュアルコアを採用している。ボディの下部にはクリアな「Floating Prism」と呼ばれる部分があり、着信時や操作時にLEDが点灯する仕組みになっていた。発売時にはAndroid OS 2.3を搭載していたが、2012年11月27日にNTTドコモからAndroid 4.0へのアップデートが提供開始された。

グローバルモデルをベースにしたXperia NX SO-02D

Floating Prismがデザイン上の大きな特徴になっている(写真左)。360度どこから見ても透けているが、中にはしっかりと基板が入っている

・シリーズ初の防水対応モデル「Xperia acro HD」

2012年3月には「Xperia acro HD」の発売が開始された(KDDI版は2012年3月10日、NTTドコモ版は3月15日発売)。Xperiaとして初めてIPX5/IPX7等級の生活防水に対応。約4.3インチの高解像度HDディスプレイ(1280×720ピクセル)を搭載し、CPUは1.5GHzのデュアルコアに進化した。内蔵バッテリも大容量の1,840mAhを搭載。そのほか特筆すべき点は、テザリング機能に対応したこと(ドコモ版のみ)。なおLTEには対応していない。発売時のOSはAndroid 2.3だったが、その後NTTドコモ・KDDIの両キャリアからAndroid 4.0へのアップデートが提供された。

約4.3インチ HD Reality Displayを搭載するXperia acro HD。高精細なディスプレイ表現が可能になった。操作キーも静電式に変わっている

シリーズで初めてIPX5/IPX7等級の生活防水に対応した

・シリーズ初のLTE対応モデル「Xperia GX」

2012年8月9日にNTTドコモから発売された「Xperia GX SO-04D」は、約4.6インチ(720×1280ドット)のHD Reality Displayを搭載したモデル。OSのバージョンはAndroid 4.0を搭載し、LTEサービス「Xi」にもシリーズで初めて対応した。デザイン面ではarc形状が復活。美しさと持ちやすさを兼ね備えている。ワンセグ、赤外線通信、防水/防塵には対応していない。

本体正面の「Sony Ericsson」の文字は、本端末から「SONY」に変更された。しかし背面にはSony Ericssonのコーポレートロゴが確認できる

端末背面には、シリーズ最高画素数となる約1,300万画素のメインカメラ(CMOS)を搭載する

・3.7インチ液晶搭載のコンパクトモデル「Xperia SX」

2012年8月10日にNTTドコモから発売された「Xperia SX SO-05D」は、約3.7インチのTFT液晶(540×960ドット)を搭載したコンパクトなモデル。Xperia ray SO-03Cの後継機種となる。重さは約95gで、LTE規格に対応したスマートフォンとしては世界最軽量機種だった(2012年5月15日ソニーモバイルコミュニケーションズ調べ)。OSのバージョンはAndroid 4.0。ワンセグ、おサイフケータイ、赤外線機能といったおなじみの機能を搭載する。防水/防塵には対応していない。

Xperia SXは軽量コンパクトながらLTEに対応。ワンセグ、おサイフケータイ、赤外線機能といったおなじみの機能も搭載する

同時期に発売されたXperia GXと同じく、本体正面の「Sony Ericsson」の文字は「SONY」に変更されている

・シリーズで培った技術をすべて盛り込んだ「Xperia AX/ VL」

2012年11月16日にNTTドコモから発売された「Xperia AX SO-01E」は、約4.3インチHD(1,280×720ドット)ディスプレイを搭載するモデル。OSのバージョンはAndroid 4.0。プロセッサには1.5GHzのデュアルコアCPUを採用し、機能面ではワンセグ、NFC(FeliCa搭載)、赤外線通信(IrDA)、最大10台まで同時接続できるWi-Fiテザリング、防水/防塵に対応。LTEサービス「Xi」では下り最大100Mbpsの大容量高速通信ができる。これまでXperiaシリーズで培ってきた技術をすべて盛り込みつつ、さらに発展させた端末となった。なお、KDDIからは11月2日に「Xperia VL SOL21」の名称で兄弟機が発売されている。

写真はXperia AX SO-01E。背面に有効約1,300万画素のCMOSカメラを搭載する。Sony Ericssonのコーポレートロゴはなくなった

arc形状を継承しており、シリーズ最軽量に近いスリムボディを実現している

スペック比較表(Xperia NX SO-02D、Xperia acro HD SO-03D、Xperia GX SO-04D、Xperia AX SO-01E) (拡大画像はこちら)

2013年のXperiaはどうなる!?

・2013年第1弾! ソニーの技術を結集した「Xperia Z」

そして今回、ドコモの2013年春モデルとして、Android 4.1(JellyBean)を搭載した「Xperia Z SO-02E」が発表された。厚さは約7.9mmで、シリーズ最薄モデルとなる。ディスプレイもシリーズ最大の約5.0インチフルHD(1080×1920ピクセル)で、ピクセル密度は443ppiに到達した。

加えて、2,330mAhの大容量バッテリと1.5GHzのクアッドコアCPUを搭載。さらに、背面の有効1310万画素カメラにはソニーが世界で初めて開発した積層型CMOSイメージセンサー「Exmor RS for mobile」を採用する。

ドコモ加藤社長は、Xperia Z SO-02Eを春モデルの「いち押し」としてアピール

厚さ約7.9mmの薄型ボディと背面にガラス素材を採用したフラットなデザインが特長

専用クレードルも用意されている

前述の通りXperia Z SO-02Eは、1月23日より事前予約受付をスタート。2月9日に発売する予定だ。既に購入を決めている読者も多いだろう。ここへきて、端末の進化のスピードは緩むどころか更に加速した印象さえ受けるXperia。同シリーズは、この先も私たちを魅了し続ける存在になりそうだ。

(記事提供: AndroWire編集部)