ソニーは1月9日、フルHD(1,920×1,080ドット)記録対応のデジタルハイビジョンハンディカム「HDR-PJ790V」を発表した。発売は1月18日で、価格はオープン。推定市場価格は150,000円前後となっている。

「HDR-PJ790V」(写真をクリックすると拡大します)

空間光学ユニットが効果的に手ブレを抑制

プロジェクター機能や「空間光学手ブレ補正」などの機能を搭載する「ハンディカム」シリーズのハイエンドモデル。

空間光学手ブレ補正は、2012年発表の上位モデルから搭載された機能。従来のレンズシフト式の手ブレ補正に対して、空間光学手ブレ補正ではイメージセンサーとレンズを一体化した「空間光学ユニット」が動くことで、より効果的に手ブレを補正できるようになっている。

内蔵プロジェクター機能も進化。明るさはHDR-PJ760Vの20lm(ルーメン)に対し、35lmへ向上し、より見やすく投影できるようになった。また、表示画素数も640×360ドットから854×480ドット(WVGA)となり、より解像感のある映像を楽しむことができる。

投影する映像は、従来モデルではハンディカムで撮影した映像のみだったが、今回のモデルではスマートフォンやタブレット端末、PCなどの外部機器から映像を入力して投影することが可能となった。外部機器との接続にはHDMIを用いる。

撮影した映像を手軽に大画面投影できる内蔵プロジェクター機能はより利用しやすくなった

独立型デザインのマイクを搭載

これらの機能に加えて、HDR-PJ790Vでは独立型デザインのマイクや、「ハンディカム」シリーズで唯一となるビューファインダーを搭載。独立型マイクと新サウンドシステムにより、HDR-PJ760Vよりノイズを50%カットすることに成功。また、同梱のウィンドスクリーンを装着することで、風ノイズの90%カットも実現した(HDR-PJ760V比)。

主な仕様は、撮像素子が1/2.88型Exmor R CMOSセンサーで、有効画素数が動画撮影時・静止画撮影時ともに614万画素(16:9時)/460万画素(4:3時)、レンズが35mmフィルム換算で焦点距離26~260mm(16:9時)/31.8~318mm(4:3時)の光学10倍ズームのカールツァイス「バリオ・ゾナーT」レンズとなっている。ビューファインダーは0.2型・20.1万ドット表示、モニターは3型・92.1万ドット表示の液晶方式(タッチパネル)、記録メディアは96GBの内蔵メモリのほかメモリースティック PRO デュオ/PRO-HG デュオ/XC-HG デュオ、SD/SDHC/SDXCカードが利用可能だ。

サイズはW107.5×D166×H87.5mm、重量は約675gとなっている(いずれも付属バッテリー装着時)。

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