画面を回してインパクト大 - ビジネス向けのハイブリットPC

IPSパネルを採用した高精細な液晶ディスプレイやカーボンファイバー素材を使った本体デザインなど、XPS 12ではワンランク上のパーツがふんだんに利用されている。見た目がいいのはもちろん、手触りや使い勝手も上々のデキだ。

メインマシンとしてフル活用したい場合には、マシンパワーが上回る前述の上位モデルを選択する手もあるだろう。一方、インタフェースは絞られており、写真管理や動画編集などのホビー用途として使うには、周辺機器の追加が必要だ。特にメモリーカードスロットは、次モデルでの搭載をぜひ期待したい。

本機は、ビジネス用途の2台目マシンとして使う場合にその真価を発揮すると思われる。文書作成には十分なスペックで、別途Microsoft Officeソフトをインストールすれば仕事用で活躍するはずだ。

映像出力端子がMini DisplayPortしか用意されていないのでプロジェクタなどを利用するのは面倒だが、タブレットモードでのプレゼンが効果的な場合もある。しかも、目の前で液晶ディスプレイをクルリと回転させれば、相手に大きなインパクトを与えられるだろう。

XPS 12は万人におすすめできるUltrabookというわけではないが、フルHDのWindows 8搭載ハイブリットPCを探している人には、有力な候補のひとつとなるだろう。最小構成の直販価格で100,000円を切る価格も魅力だ。

デル「XPS 12」(背面)

製品名 XPS 12(スタンダードモデル)
CPU Intel Core i5-3317U(1.70GHz)
チップセット Mobile Intel QS77 Express
メモリ 4GB
ストレージ 128GB SSD
光学ドライブ なし
グラフィックス Intel HD Graphics 4000(CPU内蔵)
ディスプレイ 12.5型ワイド(1,920×1,080ドット)
ネットワーク IEEE802.11a/g/n、Bluetooth 4.0
インタフェース USB 3.0×2、Mini DisplayPort×1、ヘッドフォン/マイク端子×1
メモリースロット なし
TVチューナー なし
サイズ/重量 約W317×D215×H20mm/約1.52kg
OS Windows 8 64bit
直販価格 99,800円~