iPad miniおよびiPad RetinaディスプレイモデルのWi-Fi+Cellular版の料金プランが、ソフトバンクとKDDIから発表された。
もともと携帯キャリアの料金プランはわかりにくいことで有名だが、今回も例によって様々な割引サービス/キャンペーンが入り乱れており、両社ともかなりややこしいプランとなっている。
ソフトバンク、KDDIが料金プランを発表したがなかなか難解だ。画像はソフトバンク料金プラン |
すでにiPhoneを使っている人は同じキャリアのiPad miniを使うのがお得なのか、それともナンバーポータビリティ(MNP)を利用した方がいいのか、料金プランはどれが自分にあったスタイルなのか――迷路のような料金プランをひもといてみよう。
時間がない、あるいは結論にしか興味がないという方は、この記事の最後まですっ飛ばしていただいて構わない。
ケース1:現在、ソフトバンクあるいはauスマートフォンを使うがiPadは非所持の場合
ソフトバンク、あるいはauスマートフォンを使っている場合は、それぞれ同じキャリアでiPad miniを契約するのがもっともお得となる。
ソフトバンクは「スマホまとめて割」、KDDIは「スマホセット割」というプランを打ち出している。ソフトバンクでこの「スマホまとめて割」を適用し、KDDIでは「スマホセット割」と2年契約で基本料を割り引く「誰でも割シングル」を適用し、それぞれデータ定額プランを利用した場合の月額料金は以下のようになる。
ソフトバンク | KDDI | |
---|---|---|
月額基本使用料(2年間) | 4,410円 | 4,480円 |
月額ウェブ基本使用料(KDDIは名称がLTE NET) | 315円 | 315円 |
Wi-Fiスポット月額使用料 | 0円 | 0円 |
月額合計 | 4,725円 | 4,795円 |
本体代金を分割で支払う場合は、ここに本体代金が分割で上乗せされるが、2年契約を結ぶと月々1,650円が両社ともに引かれるので(iPad miniの場合)、16GBモデルであれば本体代が実質無料になるという仕組みだ。32GBモデル以上になると差分の本体代が発生するため、上記金額に月額数百円がさらに追加される。
さらにソフトバンク、KDDIともに、各社が提供する固定通信サービスを契約することで月額1,480円割引が適用される制度がある。ソフトバンクには「スマホBB割」があり、KDDIには「auスマートバリュー」がある。
注意したいのは、ソフトバンクの「スマホBB割」は「スマホまとめて割」との併用が可能だが、KDDIの場合は同一回線に対して「auスマートバリュー」と「スマホセット割」の併用はできず、どちらかの割引となる。
ソフトバンク | KDDI | |
---|---|---|
月額基本使用料(2年間、固定通信割引含む) | 2,930円 | 3,980円 |
月額ウェブ基本使用料(KDDIは名称がLTE NET) | 315円 | 315円 |
Wi-Fiスポット月額使用料 | 0円 | 0円 |
月額合計 | 3,245円 | 4,295円 |
このため、ソフトバンクの「スマホBB割」が使えるのであれば、ソフトバンクのほうが有利になる。なお、固定通信サービスの乗り換えまで含めるとキリがないため、今回は検証しない。