Android版を超える性能を獲得したARROWS Tab Wi-Fi

「ARROWS Tab Wi-Fi」は、OSにAndroidを採用したモデルもすでに発売されているが、Windows 8搭載の「ARROWS Tab Wi-Fi QH55/J」は、それとは意匠がかなり異なっている。

まず正面から見たときの角の丸みはほぼなくなっており、前面と背面のカラーリングがほぼブラック1色に統一されていて、かっちりした印象を受ける。外観だけでなく、内部のハードウェアも多くの部分で異なっており、Androidタブレットとは完全に別物と考えておいたほうが良さそうだ。

背面には手触りの良い一定パターンのシボ加工が施されている

上下側面にはブルーのワンポイントが映える

ディスプレイは10.1型(1,366×768ドット)のLEDバックライト採用IPS液晶で、5ポイントまでのマルチタッチに対応。Intel Atom Z2760(1.5GHz 最大1.8GHz駆動)のCPU、2GBのRAM、64GB SSDの内蔵ストレージを搭載し、microSDXC(最大64GB)対応のカードスロットとmicroUSBポート(MHL対応)を利用できる。

一般的なAndroidタブレットなどと同様に、GPS、加速度・地磁気・照度・ジャイロセンサーももちろん備えている。通信機能としては、IEEE802.11a/b/g/n準拠の無線LAN、Bluetooth 4.0に対応。約800万画素のアウトカメラ、約200万画素のインカメラそれぞれでフルHD動画の撮影も可能だ。なお、Android版の「ARROWS Tab Wi-Fi」にあった指紋センサーは省かれた。

本体側面にはmicroSDカードスロットとmicroUSBポート

ヘッドセットが使える3.5mmイヤフォンジャックも備える

内蔵ストレージは64GBだが、実質的に使用可能なCドライブ容量は44GB余り

IPX5/7/8等級の防水とIP5X等級の防塵に対応しているのは、やはりうれしいところ。Android版の「ARROWS Tab Wi-Fi」と比べると、防水性能が1段アップし、防塵性能が新たに加わったことになる。タッチパネルが水滴に反応してしまうきらいはあるが、入浴時でも気兼ねなく使える部分は魅力的だ。

筐体サイズは幅約264.4×高さ約169.4×厚さ約9.9mm、重量約574gで、1cmを切る薄さだけでなく、600gを超えることの多い10インチクラスのタブレットで、しっかり500g台まで絞っている軽さにも注目したい。

さすがに片手で長時間持っていると疲れてしまう重さではあるが、持ち運びについてはどこへ行くにも苦にならず、自宅であちこちへ移動しながら使えるのはもちろんこと、Windowsということから、ノートPCの代わりにカバンに入れて持ち運び、仕事用として活用するのも大いにアリだろう。

バッテリー駆動時間は動画再生時で約10.5時間としており、多くの最新Ultrabookと同等か、それ以上の長時間使用に耐えられるのもメリットだ。

防水・防塵対応の10型クラスとしては薄く、軽量。さすがに片手で長時間はつらいかもしれないので、両手でしっかり持って操作したい

次のページ:タッチ操作は良好で、ストレスなくきびきび動作