続いて「PerformanceTest Mobile」での結果も見てみよう。こちらも「Device Model」が「iPad 2,5」、クロック周波数が「Unavalable」となってしまうが、テストは行えた。こちらも、数値を見てみるとほぼ同等で、同じようなパフォーマンスになっている。ただ、ストレージの書き込み速度がiPad miniの方が高速になっており、スコアが良くなっている。

Diskの「Storage Write」の項目はiPad miniの方が高いが、全体の傾向は同等

iPad mini iPad 2
System 2077 2088
CPU 11305 11327
Disk 8328 6776
Memory 2306 2331
2D 730 750
3D 956 955

その他のテストと結果について

「OpenGL Extensions Viewer」でのテストは、いずれも59.9fpsで、こちらも同等。「LINPACK Benchmark」では、N:100のテストでiPad 2は172.569Mflop/s、N:1000では886.555Mflop/sで、iPad miniはそれぞれ171.482Mflop/s、860.878Mflop/sとなり、こちらも同等。

ブラウザ(Mobile Safari)のJavaScriptの実効速度を計測する「SunSpider 0.9.1」も実行してみた。

iPad mini iPad 2
Total 1547.3 1437
3d 231.6 215
access 148.2 139.3
bitops 75.8 76
controlflow 16.4 16.2
crypto 134.1 130
date 226.8 217.5
math 106.3 106.5
regexp 86.1 86.9
string 522 449.6

結果を見ると、全体的にiPad 2の方が高速という結果になった。このため、「Kraken JavaScript Benchmark(version 1.1)」でもテストを行ってみた。

iPad mini iPad 2
Total 35749.6 35053.4
ai 6869.4 6478.9
audio 12169.9 11985.1
imaging 11802.1 11710
json 998.3 992.4
stanford 3909.9 3887

こちらの結果を見る限りは同等のようだ。ブラウザのJavaScript能力もそれほど差はないと見て良さそうだ。

これまでの結果を見ての通り、iPad miniはスペック通り、iPad 2と同等のパフォーマンスといって良い結果のようだ。実際、使っていてもiPad 2と同じような感覚で、大きなWebサイトで引っかかりを感じたり、メモリ不足でアプリが落ちたりといった経験もあったが、基本的には滑らかに快適に動作するため、スペックとして不満を感じる部分はあまり多くない印象だ。ただし、やはりメモリは少々心もとないところではあり、ディスプレイがRetinaでない点を含めて、残念な部分だ。