前回、修理工房SMARTの藤澤純一氏協力のもとiPad miniを分解し、その工程を紹介した。ばらばらになった部品を見て、ふと思ったのがそれぞれの部品はどのくらいの重量なのかということだった。
Wi-FiモデルのiPad miniの重さは308gである。個人的にはもう少し軽くならないものかと思っている。片手で持つには少し重いし、仮にこれがもっと軽くなれば、VoIPアプリを使ってiPhoneみたいになるではないかと。iPhone 5が112gなので、もう少しどうにかならないかものか、というわけである。先日、「これはiPadではない! iPad miniの第一印象は"iPhone Big"である」という記事を掲載したが、まさに"iPhone Big"ができてしまいそうな気になってくる。
まあ、調べたところでどうにかなるわけではないのだが、夢くらいは見てみたい。ここをあとこのくらい減らせれば、"iPhone Big"として使えるな、とか。
というわけで、iPad miniのなかでも最も重い部品は一体何なのか? それを調べて"iPhone Big"を夢想してみようということになり、iPad miniの主要部品を計測してみた限りである。計測したのは、ガラスパネル+デジタイザーのセット、液晶パネル、液晶と基板を仕切る鉄板、基板、筐体、バッテリー。そのほかのカメラやボタン類は全体重量の308gからこれらの総計を引くことで求めることにした。
それでは、重さを量ってみよう。
基板から順に計測
まずは、軽そうなA5チップの搭載された基板。さてどうか。
結果は約15g。
続いて、液晶と基板を仕切っていたステンレスっぽい板はどうか。
こちらも同じく約15gだった。
次からは大物の登場だ。まずは、ガラスパネルとデジタイザーのセット。こちらにはもともとホームボタンがついているが、それは今回外してある。
結果は約40g。
お次は液晶パネル。
結果は約60g。ちなみに第3世代iPadの液晶は145gあった。