とうとう発売されたWindows 8。10月26日から全国の幅広いショップで購入できるようになった。そんな中、Windows 8や搭載PCを目当てに多くのお客さんで賑わう夕方のビックカメラ有楽町店に、日本マイクロソフト 代表執行役 社長の樋口泰行氏が現れた。

ビックカメラ有楽町店へ歩いてやってきた樋口氏

2012年の9月から10月にかけて、国内のPCメーカーからWindows 8搭載PCが続々と発表されたが、ほとんどのメーカー発表会で樋口氏の姿を見かけた。

また、Windows 8発売日(2012年10月26日)の前日に秋葉原で開催された前夜祭、26日0時へのカウントダウン、夜が明けてはヨドバシカメラ マルチメディアAkiba店ビックカメラ有楽町店の発売イベントにも訪れるなど、まさに引っ張りだこ。自ら「過去最大のマーケティング」と語るように、Windows 8への意気込みは並々ではない。

視察、と言っては大げさかもしれないが、夕方のビックカメラ有楽町店では販売員から積極的に話を聞きつつ、ずらり並んだWindows 8搭載PCに触れて回っていた。

店内へ入っていく樋口氏

販売員の話を熱心に聞く(写真左)。ちなみに販売員の江澤氏は、日本マイクロソフトが定める「Windowsアソシエイト」という認定制度の資格取得者。Windows 8のことなら何でも、このバッジ(写真右)を付けた店員に聞いてみよう

最後にお話をうかがったところ、「久しぶりにPC売り場に来てみましたが、以前より明らかに人が増えて活況ですね。これだけ多くのお客さまを見て感動しました。長い準備をして発売できたWindows 8ですが、試作段階から自分で使ってきたので、実際に世に出ているのを見るとエキサイトします」(樋口氏)と笑顔で話してくれた。

また、特に各メーカーのコンバーチブルタイプのノートPC/Ultrabookについては、"タブレット"と"PC"という2つのハードウェア・機能をどのように具現化するか、メーカーの工夫と製品の特徴に感心したという。コンバーチブル製品には、キーボード部分と液晶部分が分離する製品、液晶部分がぐるりと回るデルの「XPS 12」、液晶部分のスライド機構によって3段階に変形する東芝の「dynabook R822/T8」などがある。

改めて、Windows 8を「タブレットの使い勝手と従来のWindows PCの資産を広くカバーできる強力なOS。PCメーカーさんと一緒に大いに盛り上げていきたい」(樋口氏)と熱く語る。

いろいろな場で「Windows 8には大きな手応えを感じている」と述べてきた樋口氏、この2日間(秋葉原の前夜祭と発売当日)の点数は? との質問には「95点」と答えた。「大きな手応え」に関しては、これまでユーザーと接してきた中で、「Windows 8に興味を持っている人が多い」、「(使い方や技術などさまざまな)質問を受けることが多い」、「Windows 8搭載PCのデモ機に長く触れている人が多い」といった感触から、自信を深めたという。

店頭でWindows 8搭載PCに少しじっくり触れてみると、その良さが分かる。もちろん気に入らない部分もあるとは思うが、例えばサクサク感や起動の速さなどはかなりのもの。週末や仕事帰り、学校帰りにショップへおもむき、Windows 8をあれこれ使ってみてはどうだろうか。