「アジアならではのものを」 - オンキヨー、ロボット掃除機市場に参入

オンキヨーデジタルソリューションズとモニュエル ジャパンは10月22日、ロボット掃除機「CLEMON(クレモン)」シリーズとして「MR7780J」および「MR6680J」を発表した。MR6680のグリーン色が11月1日、MR-6680Jのブルー色とMR7780J(カラーはレッドのみ)が11月下旬より発売される。「オンキヨーダイレクト」での直販価格は、MR7780Jが69,800円、MR6680Jが54,800円となっている。

オンキヨーにとって、ロボット掃除機市場への参入第一弾となる製品。開発、製造は韓国を拠点とするMONEUAL(モニュエル)が行う。モニュエル ジャパンは、モニュエルの日本法人。

シリーズ名の「CLEMON」は「cleaner」と、フランス語で「私の」を意味する「mon」を組み合わせた造語だ。開発コンセプトは「Smile to Go!」で、ユーザーに便利さを提供するだけではなく、毎日をより楽しく、より快適に過ごすために家族の一員として迎えてもらえる存在を目指したという。

オンキヨーデジタルソリューションズの菅正雄 代表取締役社長は、同日行われた発表会において、「ロボット掃除機市場は米国発のものが先行しているが、私たちはそれとは違うアジアならではのものを出していきたい」と、モニュエルとの協業およびクレモンの製品としての意義を強調した。

具体的な特徴としては、駆動系には馬力や効率性が高く音が静かなBLDC(ブラシレスDC)モーターを採用。これにより、パワフルな吸引力を誇りながらもMR7780Jで60dB、MR6680Jで65dBという低騒音を実現した上、モーターの耐久性も5,000時間と通常のDCモーターより10倍近く高性能になっている。バッテリーは容量1,400mAhのリン酸鉄リチウムイオン充電池で、60分の連続稼働が可能。充電の所要時間は60分だ。

2製品とも「オート」「スポット」「壁ぎわ」「マニュアル」などの清掃モードのほか、動作予約も可能。外出時など自分が不在の際に清掃を行ってもらうこともできる。ただし、MR7780Jでは曜日などのスケジュールを指定しての予約が可能だが、MR6680Jではスケジュール指定に対応せず、簡易予約のみが可能。なお、清掃後に充電用ステーションに戻るオート充電には2製品とも対応する。

ほかに、MR7780Jは「オートマッピング機能」も搭載。これは、自分が清掃した際の走行ルートを記憶するというもので、使うたびに効率的な清掃が可能になる

なお、MR7780Jは、別売のハンドルリモコンでの操作にも対応。モニュエルが掲げる「使って楽しい」を実現するオプション部品で、ラジコン感覚でMR7780Jを操作できるようになる。

型番	MR-7780J	MR-6680J
清掃方法	真空吸引+メインブラシ+ツインサイドブラシ
吸引モーター	BLDCモーター
吸引力レベル	3段階	2段階
清掃モード	オート/ランダム/スポット/壁ぎわ/シャドウ/スケジュール予約機能/マニュアル/コース	オート(ランダム)/スポット/壁ぎわ/シャドウ/マニュアル/予約
動作音レベル	60dB	65dB
消費電力	20W(充電時)
安全装置	バンパー/ブレーキ機能/持ち上げ感知
センサー	衝突回避(IR)センサー(15個)、落下防止(IR)センサー
段差乗り越え	10mm(公式)	－
HEPAフィルター	○
出すと容量	800ml	600ml
サイズ	直径320×高さ79.7mm(突起物含まず)	直径347×高さ82mm(突起物含まず)
重量	3.2kg(バッテリー含む)	2.7kg