日本ヒューレット・パッカードは12日、液晶とキーボードの分離機構を備えたWindows 8搭載の11.6型ノートPC「HP ENVY x2」を発表した。液晶部分だけでもタッチ対応のWindows 8タブレットとして使える。直販モデルのみ用意し、価格は70,000円前後より、発売は2013年1月以降の予定。

「HP ENVY x2」(製品版では日本語キーボードを搭載)

液晶ディスプレイ部分とキーボード部分(ドック)を合体させると、クラムシェル型のノートPCになる。ひんじ部分で分離し、マグネットアシストで抜き差しが行いやすくなっている。10,000回の抜き差しテストにより、耐久性も確保しているという。それぞれにバッテリを内蔵し、液晶ディスプレイ部分のバッテリ駆動時間は7.5時間で、キーボード部分のバッテリ駆動時間(6.5時間)と合わせて、合計約14時間(予定値)のバッテリ駆動が可能。

キーボードは浮き石型(アイソレーション型)を採用し、11.6型という小型のノートPCながら、18.9mmのキーピッチ、1.5mmのストロークを確保している。

液晶ディスプレイ部分(タブレット)の厚みは8.6mm、重量は約710gで、キーボードドックと合体させても厚みは20mm以下。キーボードドックの重量は約700gであり、液晶ディスプレイと合わせて約1.41kg。また、キーボードドックには2in1メディアスロット、液晶ディスプレイ部分にはmicroSDスロットを備えるほか、NFC(近距離無線通信技術)も搭載している。

液晶ディスプレイはIPS方式で、解像度は1,366×768ドット。前面にフルHD(1080p)対応のWebカメラ、後面に8MピクセルのWebカメラを持つほか、Beats Audio対応のステレオスピーカーを前面左右に配置している。

主な仕様は、CPUが「Clover Trail」ことIntel Atom Z2760(1.8GHz)、メモリが2GB、ストレージが64GB SSD(eMMC)、グラフィックスがIntel GMA(CPU内蔵)、光学ドライブは搭載しない。主なインタフェースは、IEEE802.11a/b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 4.0、NFC、マイク入力、音声出力、HDMI出力、USB 2.0×2。

本体サイズ/重量(参考値)は、液晶ディスプレイ(タブレット)部分が約W303.9×D193.6×H8.55mm/約710g、キーボードドックと合体させた場合は約W303.9×D207.1×H18.9mm/約1.41kg。OSはWindows 8(32bit)。

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