NTTレゾナントは9月25日、全国の小学校教員を対象に実施した、仕事に関するアンケートの結果を発表した。同調査の有効回答数は206名となっている。

発表によると、生徒が課題について調査してその結果をまとめる「調べ学習」の方法として、多くの教員が「本」(91.7%)と「検索サイト」(80.1%)を挙げており、授業でのインターネット利用がすでに一般的になっていることがうかがえる。また、インターネットを利用する教科としては「社会」が最も多く、次いで「総合学習」「理科」という結果になっている。

調べ学習の方法 複数選択(発表資料より)

「児童のITスキルが高く、自身と比較してギャップを感じることがあるか」という質問に対しては、43.7%の教員が「それほど感じない」と回答。しかし32.0%は「大きなギャップを感じる」と答えており、児童のITスキルが教員を上回っているケースも少なくないことがわかる。

教員と児童のITスキルのギャップ 複数選択(発表資料より)

なお、教員自身のITスキルを尋ねる質問では、「メールを使いこなせる」人は全体の86.9%で、「児童からの質問におおむね答えられる」人は77.7%、「授業中のPCトラブルに対応できる」人は61.2%となっている。

教員のITレベル 複数選択(発表資料より)

また、「iPadやタブレット型パソコンを使って授業をしたことがあるか」という質問には、7.3%の教員が「ある」と回答している。なお、タブレット型PCの授業への導入については、「すぐに使えるので便利」「使ってみたい」「校外学習などに有用」といったポジティブな意見と、「予算面で厳しい」「小学生には早い」「必要性を感じない」などのネガティブな意見の割合がほぼ同数だったという。

iPadやタブレット型PCを使って授業をしたことがあるか(発表資料より)