iOS 6でiTunes StoreとApp StoreのデザインとUIが刷新される。音楽やアプリなどがカード形式で表示され、新しいページに移動することなくカードからスムースにアプリの詳細を確かめたり、アプリの情報を共有できる。Eddy Cue氏(インターネット・ソフトウエア&サービス担当シニアバイスプレジデント)によると、現在Appleのオンラインストアからのダウンロードの66%がiOSデバイスから行われているそうだ。

そしてAppleは、12日に開催したスペシャルイベントのキーノートで新しいiTunesのプレビューを披露した。非常にクリアなデザインになり、進化と呼べるほどコンテンツへのアクセスが向上する。これをCue氏は「劇的にシンプル (dramatically simpler)」と表現していた。またiCloudが組み込まれ、他のデバイスとの連係が向上する。プレビューを見た限りでは、iOS 6のiTunes Storeとの共通点も多く、ポストPC時代のiTunesに進化するという印象。

この新しいiTunesは、10月にリリースされる予定だ。ここからは、デモで披露された新しいiTunesの機能を写真でご紹介しよう。

新しいiTunesで、アルバム・ビューでミュージックを表示すると左右両端すべてを使ってアルバムアートワークが並ぶ

アルバムアートワークをクリックすると、アルバムの下に曲リストが現れる。ダブルクリックすると、そのままアルバム内の曲を再生できる。現行のiTunesのように曲リストに移動する必要がないので、次々にアルバムの中身をブラウズできる

曲リストには右上に「In the Store」というボタンが用意されており、ワンクリックでiTunes Storeでのトップソング、トップアルバム、この曲を聴いた人が購入した曲(おすすめ)にアクセスできる

アーティスト・ビューに切り替えると、左端がアーティスト・リストになる。現在のiTunesの「曲リスト」「アルバムリスト」「グリッド」のメリットを兼ね備えた表示に見える

アーティスト・ビューでは「Gallery」というセクションでアーティストが写真を提供

プレイリストを開いて「Add」をクリックすると、左にミュージック、右にプレイリストの曲リストになる。現在はミュージックライブラリとプレイリストの中身を同時に表示することができないが、新しいiTunesではそれが可能

アルバムをドラッグすると、右側にプレイリストのリストが現れ、ドロップするだけで追加できる

これから再生される曲をワンクリックで確認できる「Up Next」。Up Next内の曲はドラッグして順番を並べ替えられる。曲リストなどで次に聞きたい曲が出てきたら、コンテクストメニューからUp Nextに追加可能

検索機能も強化、結果内の曲をクリックするとその曲に移動、またはダブルクリックで再生開始

ミニプレイヤーもデザインが刷新される。再生中は曲名、ポインターを合わせるとコントローラにというように、動的にインターフェイスが変化する

ミニプレイヤーも検索機能やUp Nextを備える

iTunes Storeのデザインを刷新。iCloud統合で、他のデバイスで購入したコンテンツも表示され(iCloudマークが付いているのがiCloud内にあるコンテンツ)、例えばiPadで途中まで見ていた映画をデスクトップ版のiTunesで続きから再生開始することが可能

プレゼンテーション全体の写真スライドショーはこちらから(日本国内向けイベントにて映像より撮影)→